DME リモートコントロール プロトコル仕様書 Version 3.1 第2版 * このプロトコル仕様書は、DME64N、DME24NおよびDME Satelliteの ファームウェアV1.
1. 設定 1.1. 接続方法 1台のDMEを制御する場合 Remote Controller RS-232C or RS-422 DME 複数のDMEを制御する場合 複数のDMEを制御する場合は、以下のように接続して各DMEを個別に制御する。 DME 1 (Master) RS-232C or RS-422 Remote Controller DME 2 (Slave) PCでHyper Terminalなどのシリアル制御アプリケーションを使用して、リモートコントローラーのデバッグを行なう場合 RS-232C DME リモートコントローラー/PCとDMEは、DMEのリアパネルにあるREMOTE端子を介してRS-232C/RS-422のどちらかで両端がD-sub 9Pin(メ ス)のクロスケーブルで接続する。 DMEのNETWORK端子をDME通信プロトコルによるリモートコントロールに使用する場合(V3.
1.2. リモートコントローラーの設定 DMEシリーズは、REMOTE端子経由またはEthernet(NETWORK端子)経由(V3.5以前のDME64N/24Nは非対応)で外部機器から制御できる。 それぞれの接続において、リモートコントローラー側の設定は以下のとおり。 REMOTE端子経由で制御する場合 Baud Rate : 38400 bps Data : 8bit Parity : none Stop Bit : 1bit Flow Control : none Ethernet(NETWORK端子)経由で制御する場合(V3.5以前のDME64N/24Nは非対応) IP Address : 制御したいDMEのIPアドレスを指定 IP Port No. : 制御したいDME本体に設定するIP Port No.を指定 1.3. DME本体の設定 DMEシリーズは、REMOTE端子経由またはEthernet(NETWORK端子)経由(V3.5以前のDME64N/24Nは非対応)で外部機器から制御できる。 それぞれのバージョンおよび接続において、DME本体の設定方法は以下のとおり。 1.3.1.
1.4. DME Designerの設定 パラメーターの制御やレベルメーターの取得を行なうためには、DME Desginerの「Remote Control Setup List」ダイアログの各インデック スに対してパラメーターまたはレベルメーターを登録する。コマンド内にこのインデックス*を含めることでDMEは制御対象のパラメーターや レベルメーターを識別する。 * インデックス(index)とは? インデックスとは、「Remote Control Setup List」ダイアログの行番号のことです。リストの一番左の列にそれぞれのインデックス番号 が表示されています。 1.4.1.
2. コマンド一覧 DMEからリモートコントローラーに通知されるコマンド No. 1 2 3 4 5 6 7 カテゴリー パラメーター制御 シーン制御 レベルメーター ミュート制御 コマンド PRM VOL SCN CSN SNM MTR MUTE 定義 パラメーター変更通知 パラメーター変更通知 シーンリコール通知 シーンリコール番号通知 シーン名通知 メーター通知 ミュート設定/解除通知 DMEを制御するためのコマンド No. 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 カテゴリー パラメーター制御 シーン制御 レベルメーター ミュート制御 GPI制御 WAV FILE PLAYER制御 ユーティリティーコマンド カテゴリー No.
3. コマンド仕様 3.1. コマンドの基本仕様 DMEとリモートコントローラーの間で交わされるコマンドは、次のような書式である。 <コマンド名> <オプション1> <オプション2> … <オプションn><改行> - コマンドの最後には改行コードとして LF (0x0A) が必要である コマンド名とオプションの間、オプションとオプションの間には1文字以上の半角スペースが必要である コマンドはすべてASCII文字列とする。それ以外の文字列は使用できない パラメーターの値を示すオプションの文字列は次のとおり 値 文字列 -Inf -13801 -18dB -1800 -6.5dB -650 0dB 0 10dB 1000 2kHz 2000 400Hz 400 Pan L 63 -63 Pan Center 0 Pan R 63 +63 ON 1 OFF 0 REVERSE 1 NORMAL 0 "ON" や "HARD" などといった文字列がパラメーターの値として返ることはない。 - FaderパラメーターのCurve Table方式では、次のような文字列となる (Curve Table方式については 1.
3.2.2. シーン制御コマンド 3) SCN: シーンリコール発生 コマンド オプション SCN 0 [シーン番号] コマンド名の文字列は "SCeNe" の略 シーンリコールが発生したとき、DMEはこのコマンドを送信する。 - 1つ目のオプションは常に0である。これは将来のための拡張用なので、コントローラーでは無視してよい - [シーン番号]には適切な文字列が入る - コマンドとオプションの間、およびオプションとオプションの間には半角スペースが存在する 例) シーン8がリコールされたときに DME がコントローラーに送信する文字列 SCN 0 8 3.2.3.
10) RSPR: フェーダー以外のパラメーター、ならびにdB方式のフェーダーの相対設定 11) RSVL: カーブテーブル方式のフェーダーの相対設定 コマンド RSPR 成功時のDMEの応答 失敗時のDMEの応答 RSPR OK RSPR ERR PRM 0 [インデックス] [パラメーター値] RSVL 0 [インデックス] [カーブ相対値] RSVL OK RSVL ERR VOL 0 [インデックス] [レベル値] コマンド名の文字列は "Relatively Set PaRameter","Relatively Set VoLume" の略 - オプション 0 [インデックス] [パラメーター相対値] 1つ目のオプションは将来の拡張用なので、常に0とすること [インデックス]には適切な番号を文字列とすること [パラメーター相対値]や[レベル相対値]には、適切な相対値を文字列で与えること コマンドとオプションの間、およびオプションとオプションの間には1文字以上の半角スペースを入れること 例) インデックス5のパラメーターをdB方式で+30dBするとき RSPR 0 5 3000 インデックス
例) インデックス5のパラメーターをdB方式で取得して、-30dBが返ってくるときの応答 GPR OK PRM 0 5 -3000 インデックス5のパラメーターをdB方式で取得しようとして、失敗したときの応答 GPR ERR インデックス6のパラメーターをカーブテーブル方式 (突き当て 10dB) で取得して、-30dBが返ってくるときの応答 GVL OK VOL 0 6 323 インデックス6のパラメーターをカーブテーブル方式 (突き当て 10dB) で取得しようとして、失敗したときの応答 GVL ERR 3.3.2.
16) GCS: カレントシーン番号取得 オプション 0 成功時のDMEの応答 GCS OK CSN 0 [シーン番号] コマンド名の文字列は "Get Current Scene" の略 GCS 失敗時のDMEの応答 GCS ERR このコマンドにより、現在 DME にリコールされているシーン番号をコントローラーから取得することができる。 - オプションは将来の拡張用なので、常に0とすること - コマンドとオプションの間には1文字以上の半角スペースを入れること 例) カレントシーン番号を取得するとき GCS 0 - 成功すると、DMEは2行の文字列を返す 1行目は "GCS OK" という文字列である 2行目は "CSN [シーン番号]" という文字列で、[シーン番号] には 1~999 の範囲内のシーン番号か、番号0が文字列で返る シーン番号0は、シーンがリコールされていない (no current scene) ことを表す コントローラーでは、1行目の文字列を無視しても差し支えない - 失敗すると、DMEは "GCS ERR" という1行の文字列を返す 例) カレントシーン番号を取得して、シ
3.3.3.
このコマンドで取得したいメーター番号を登録することにより、レベルメーターの値が周期的にDMEから送信される。 レベルメーターの値は後述のQCMTコマンドで解除するまで送信される。メーターは100個まで登録可能である。 - 1つ目のオプションは将来の拡張用なので、常に0とすること [インデックス]GMTと同様 [メーター番号]GMTと同様 コマンドとオプションの間、およびオプションとオプションの間には1文字以上の半角スペースを入れること 例) 特定チャンネルのレベルメーターの周期取得登録を行なうとき(インデックス1 メーター番号3) GCMT 0 1 3 例) 全チャンネルのレベルメーターの周期取得登録を行なうとき(インデックス1 メーター番号0) GCMT 0 1 0 - 成功すると、DMEは2行の文字列を返す 1行目は "GCMT OK" という文字列である 2行目は、GMTでメーターを取得するときの返答と同一文字列である - 失敗すると、DMEは "GCMT ERR" という1行の文字列を返す 例) 特定チャンネル指定を行った場合のDMEの送受信データの例(インデックス1 メーター番号3) G
- 成功すると、DMEは "SMC OK" という1行の文字列を返す - 失敗すると、DMEは "SMC ERR" という1行の文字列を返す 例) DMEからのメーター送信間隔を変更に成功したとき SMC OK DMEからのメーター送信間隔を変更に失敗したとき SMC ERR 周期の設定目安 レベルメーターを周期取得するには、レベルメーターの指定個数に応じて適切な周期を設定する必要がある。 周期は下表より求める。 レベルメーター数と取得に必要な時間の対応表 1コマンドで取得する 取得に必 レベルメーターの数 要な時間 64 239ms 32 122ms 16 64ms 8 34ms 4 20ms 2 12ms 1 9ms 自動取得周期は、コマンドごとに上表の「取得に必要な時間」を加算した値を目安とする。 ただし、レベルメーターの自動取得周期を短くしすぎると通信回線の負荷が増大するため、レベルメーターの自動取得周期は 50msec以上に設定する必要がある。 周期時間の算出例 例1: 16Ch Fader コンポーネントのレベルメーターを1ch分取得する場合 対応表からレベルメーター1個を取得するために必要な
23) GMUT: ミュート状態取得 成功時のDMEの応答 失敗時のDMEの応答 SMUT OK SMUT ERR MUTE 0 [ON/OFF] コマンド名の文字列は "Get MUTe" の略 本コマンドはDMEのファームウェア V3.11以降でのみ動作する。 GMUT オプション 0 - オプションは将来の拡張用なので、常に0とすること - コマンドとオプションの間には1文字以上の半角スペースを入れること 例) ミュートの状態を取得するとき GMUT 0 - 成功すると、DMEは2行の文字列を返す 1行目は "GMUT OK" という文字列である 2行目は、ミュートON/OFFが切替わったときにDMEがコントローラーに対して出力する文字列と同一である コントローラーでは、1行目の文字列を無視しても差し支えない - 失敗すると、DMEは "GMUT ERR" という1行の文字列を返す 例) ミュート状態取得に成功して、ミュート状態がONだったときの応答 GMUT OK MUTE 0 ON ミュート状態取得に失敗したときの応答 GMUT ERR 3.3.5.
3.3.6.
4.
レベルメーター周期取得登録 DME SMC 0 500 (メーターの取得周期を500msecに設定) SMC OK GCMT 0 1 0 (1番に登録されているコンポーネントの全メーターを周期取得) GCMT OK Remote Controller MTR 0 1 CUR -100 -500 -200 … (1番に登録されているメーターの値) 500msec MTR 0 1 CUR -100 -500 -200 … (1番に登録されているメーターの値) : : : QCMT 0 1 0 (1番に登録されているコンポーネントのメーターの周期取得中止) QCMT OK ミュート制御 DME SMUT 0 ON (ミュートをONに設定) Remote Controller SMUT OK MUTE 0 ON (ミュートをONに設定されたことを通知) ミュート状態取得 DME GMUT 0 (ミュートの状態を取得) Remote Controller GMUT OK MUTE 0 ON (ミュートがONに設定されていることを通知) GPI OUT制御 DME Remote Controller SGO
トラブルシューティング(FAQ) Q: REMOTE端子経由のシリアル通信において、38400bps以外のボーレートでDMEと通信できますか? A: 38400bps以外のボーレートでの通信はできません。リモートコントローラーのボーレートは必ず38400bpsに合わせてください。 詳細は、「1.2. リモートコントローラーの設定」をご覧ください。 Q: コマンドの改行コードは何を使用すればいいですか? A: 改行コードにはLF(0x0A)を使用してください(AMXの場合は"$0A"、Crestronの場合は"/x0A")。 詳細は、「3.1.
付録 -∞~0dBのフェーダーテーブル Value 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 Data Value -InfdB 64 -138.00dB 65 -136.00dB 66 -134.00dB 67 -133.00dB 68 -132.00dB 69 -131.00dB 70 -130.00dB 71 -129.00dB 72 -128.00dB 73 -127.00dB 74 -126.00dB 75 -125.00dB 76 -124.00dB 77 -123.00dB 78 -122.00dB 79 -121.00dB 80 -120.00dB 81 -119.00dB 82 -118.00dB 83 -117.00dB 84 -116.00dB 85 -115.
Value 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 Data Value -25.55dB 576 -25.50dB 577 -25.45dB 578 -25.40dB 579 -25.35dB 580 -25.30dB 581 -25.25dB 582 -25.20dB 583 -25.15dB 584 -25.10dB 585 -25.05dB 586 -25.00dB 587 -24.95dB 588 -24.90dB 589 -24.85dB 590 -24.80dB 591 -24.75dB 592 -24.70dB 593 -24.
-∞~10dBのフェーダーテーブル Value 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 Data Value -InfdB 64 -138.00dB 65 -135.00dB 66 -132.00dB 67 -129.00dB 68 -126.00dB 69 -123.00dB 70 -120.00dB 71 -117.00dB 72 -114.00dB 73 -111.00dB 74 -108.00dB 75 -105.00dB 76 -102.00dB 77 -99.00dB 78 -96.00dB 79 -95.00dB 80 -94.00dB 81 -93.00dB 82 -92.00dB 83 -91.00dB 84 -90.00dB 85 -89.00dB 86 -88.
Value 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 Data Value -15.55dB 576 -15.50dB 577 -15.45dB 578 -15.40dB 579 -15.35dB 580 -15.30dB 581 -15.25dB 582 -15.20dB 583 -15.15dB 584 -15.10dB 585 -15.05dB 586 -15.00dB 587 -14.95dB 588 -14.90dB 589 -14.85dB 590 -14.80dB 591 -14.75dB 592 -14.70dB 593 -14.