このたびはヤマハ リモートマイクプリアンプ付きADコンバーターAD8HRをお買い求め いただきまして、まことにありがとうございます。 AD8HRは、96kHz対応、24ビットリニアAD変換、128倍オーバーサンプリング、ダ イナミックレンジ110dBを実現した、リモートマイクプリアンプ付き8チャンネルADコ ンバーターです。入力にはバランス型XLR端子、高品質マイクプリアンプ、+48Vファン タム電源を備えていて、マイクおよびラインレベルの両方に対応します。出力は AES/EBUフォーマットで、88.
安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。 ここに示した注意事項は、製 品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々 への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。 ■ 記号表示について この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。 「ご注意ください」という注意喚起を示します。 〜しないでくださいという「禁止」を示します。 「必ず実行」してくださいという強制を示します。 ■ 「警告」と「注意」について 以下、誤った取り扱いをする と生じることが想定される内容を、危害や損害の大き さと切迫の程度を明示す るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。 警告 この表示の欄は、 「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想定される」 内容です。 注意 この表示の欄は、 「傷害を 負う可能性または物的損 害が発生する可能性が想 定される」内容です。 警告 電源 / 電源コード 電源プラ グは保護接 地されて いる適切
分解禁止 禁止 異常に気づいたら この 機器 の 内部 を開 け たり、 電源コードやプラグが いたんだ場合、 または 使用中に音が出 内部の部 品を分解 したり改 造 したりしない。 なくなったり異常なに おいや煙が出たりした場合は、すぐに 電源スイッチを切り、 電源プラグをコンセントから抜く。 感電や 火災、けが、 ま たは故 障 の原因になります。 異常を感じ 必ず実行 感電や火災、または故障のおそれがあり ます。 至急、お買い上 げの販売 店または巻 末のヤマ ハ修理ご相 談センター に点検 た場合 など、点検や 修理 は、 必 ずお買い 上げの販 売店ま たは をご依頼ください。 巻末のヤ マハ修理 ご相談 セン ターにご依頼ください。 この 機器を 落とす など して破 損した 場合 は、 すぐ に電 源ス イッチを切り、 電源プラグをコンセントから抜く。 必ず実行 水に注意 感電や火災、または故障のおそれがあり ます。 至急、お買い上 げの販売 店または巻 末のヤマ ハ修理ご相 談センター に点検 をご依頼ください。 この機器の 上に花瓶や 薬品など液 体の入った
使用時の注意 バックアップバッテリー この機器のパネルのすき間に手や指を入れない。 この機器はバックアップバッテリー が内蔵されていますの お客様がけがをするおそれがあります。 で、 電 源プラグ がコンセン トから外 されても、内部のデ ータ は保持 されます。ただし、バックア ップバッ テリーが消 耗す ご注意 ください 必ず実行 ると内部のデータは消 えてしまいます。 バッ クアップバッテ リーが消耗してくると、ディスプレイに "E1" が表示されま す。 そ の場合は、お買い上 げの販売 店または 巻末のヤマ ハ修 理ご相談 センターに バックア ップバッテ リーの交換 をご依 この機器の パネルのす き間から金 属や紙片な どの異物を 入 れない。 頼ください。 感電、 シ ョー ト、 火 災や故 障の 原因に なる こと があり ます。 入った場合 は、 すぐ に電源ス イッチを 切り、 電 源プラグを コ 禁止 ンセントから抜いた上で、お買い上げの販売店または 巻末の ヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼ください。 この機器の 上にのっ たり重いも のをのせ たりしな
各部の名称と機能 各部の名称と機能 フロントパネル 3 4 7 5 +48V 96kHz 88.2kHz 48kHz 44.1kHz HPF +48V MASTER dB OFF ON WORD CLOCK 1 2 A 8 6 WORD CLOCKインジケーター B [WORD CLOCK]ボタン ワードクロックソースを44.1kHz、 48kHz、 88.
各部の名称と機能 L[POWER]スイッチ AD8HRの電源をオン/オフします。電源をオフにし ても、 ゲインやハイパスフィルターなどの設定は記憶 されます。 NOTE: スピーカーから大きなノイズが発生しないようにするた め、音源に近い機器から順に電源を入れてください。 例: 音源→AD8HR→ミキサー →パワーアンプ 電源をオフにするときは、上記の逆の順序になります。 リアパネル 3 1 2 A 5 4 6 7 アース用ネジ 8 9 D [PC RS422]スイッチ 付属の電源コードは3 芯プラグですので、 ACコンセン トが接地されていればAD8HRは電源コードから適切 にアース接続されます。 さらに、このネジもアース接続 することで、 ハムノイズ、干渉ノイズなどを改善できる 場合があります。 B[AC IN] 端子 付属の電源コードを接続します。 まずAD8HRと電源 コードを接続し、 次に電源プラグをコンセントに差し 込みます。 [HA REMOTE] 1端子をコンピューターに接続する ときは、このスイッチを 「PC」 側に設定します。ヤマハ PM5DやDM2000な
操 作 操 作 ワードクロックの選択 ワードクロックソースは、内部 (44.1kHz、 48kHz、 88.
操 作 ハイパスフィルターの設定 AES/EBUフォーマットの選択 各チャンネルにハイパスフィルター (12dB/octave) があり、 フィルターのオン/オフ、カットオフ周波数を 個別に設定できます。 1 チャンネル選択ボタンを押して、 チャンネルを選択し ます。 AES/EBUフォーマットは、 ダブルスピードモード (AE1) またはダブルチャンネルモード (AE2)から選 択できます。 ■ ダブルスピードモード(Double Speed Mode) ハイサンプリングレート(88.
操 作 パネルLED輝度の調整 リモートコントロール フロントパネルのLEDおよびGAINディスプレイの明 るさを調整できます。 1 チャンネル8のチャンネル選択ボタンを押しながら、 GAINコントロールで輝度を調整します。 調整できる輝度は7段階です。 パネル操作のロック 誤操作によるトラブルを防ぐため、フロントパネルに よる操作をロックできます。リモートコントロールに よる操作はロックされません。 1 [WORD CLOCK]ボタン、 [+48V]ボタン、 [HPF] ボ タンを同時に押します。 パネルロック機能のオン/オフが切り替わります。パネル ロックがオンのときは、フロントパネルを操作するとGAIN ディスプレイが点滅しますが、設定を変更することができな くなります。 専用のプロトコルを使って、 [HA REMOTE]1端子に 接続したコンピューター、ヤマハPM5DやDM2000 などからAD8HRをリモートコントロールできます。 さらに、AD8HRを最高255台接続して、 複数台の AD8HRをまとめてリモートコントロールできます。 ただし、リモートコントロールできるAD8HRの台
接続例 接続例 AES/EBU接続 AD8HRのデイジーチェーン接続 D-sub25ピンAES/EBU接続ケーブルを使用して、 AES/EBU対応のデジタルオーディオ機器と接続しま す。 ヤマハPM5DやDM2000などに接続する場合は、 PM5DやDM2000にオプションのI/Oカード (MY8AE、 MY8-AE96S、MY8-AE96またはMY16-AE) が必要です。 デジタルオーディオ機器 (PM5D、DM2000など) ヤマハPM5DやDM2000などに複数台のAD8HRを 接続します。一台目のAD8HRの [HA REMOTE]1端 子をDM2000のCOM端子に接続し [HA REMOTE] 2端子を2台目のAD8HRの [HA REMOTE] 1端子に 接続します。両方のAD8HRの [PC RS422]スイッチ を[RS422] に設定します。DM2000をワードクロッ クマスターにし、AD8HRのワードクロックソースは DIGITAL OUT Aに設定します。 デジタルオーディオ機器 (PM5D、DM2000など) オプションのI/Oカード SLOT 1 SLOT 2
ワードクロック ワードクロック AD変換とデジタルオーディオデータの送受信が正しく行なわれるには、AD8HRと外部デジタルオー ディオ機器が互いにワードクロックにロックする必要があります。AD8HRは44.1kHz、 48kHz、 88.2kHz、 96kHzでワードクロック信号を送信できるので、 AD8HRをワードクロックマスターとし て使用し、外部機器をワードクロックスレーブとして使用できます。 また、AD8HRの [DIGITAL OUT A] 端子や[WORD CLOCK IN] 端子で受信したワードクロック信号にロックさせることもできます。 AES/EBU接続 WORD CLOCK端子で接続 AES/EBUケーブルを使って、 デジタルオーディオ データの送信とワードクロック信号の受信を行ないま す。 NOTE: ダブルチャンネルの場合は、DIGITAL OUT Aに入力され たワードクロック(44.1/48kHz) の倍のクロック(88.2/ 96kHz)で動作します。ダブルスピードの場合は、DIGITAL OUT Aに入力されたワードクロック(88.
付 録 付 録 一般仕様 ■ Analog Input ■ LEDs INPUT 1–8 XLR-3-31 AD converter WORD CLOCK Balanced 24-bit linear 128-times Oversampling [44.1kHz]/[48kHz]/[88.
付 録 電気的特性 Measured at DIGITAL OUT. Output impedance of signal generator: 150Ω. ■ Frequency Response fs=44.1kHz or 48kHz @20Hz–20kHz, with reference to –1dBFs @1kHz Input Output Conditions MIN TYP MAX UNITS INPUT 1–8 DIGITAL OUT 1–8 GAIN: –62 dB –3 1 dB INPUT 1–8 DIGITAL OUT 1–8 GAIN: +10 dB –1.5 1 dB fs=88.
付 録 ■ LED Level Meter Input INPUT 1–8 Output DIGITAL OUT 1–8 Conditions Sampling Frequency Jitter of PLL MAX 0 dBFs –6 dBFs –12 amber LED: ON –12 dBFs –18 amber LED: ON –18 dBFs –30 green LED: ON –30 dBFs –48 green LED: ON –48 dBFs MAX UNITS Normal Rate Conditions 39.69 MIN 50.88 kHz Double Rate TYP 79.38 101.76 kHz DIGITAL IN fs=44.1kHz 10 ns DIGITAL IN fs=48 kHz 10 ns DIGITAL IN fs=39.69–50.88 kHz 20 ns DIGITAL IN fs=88.
付 録 DIGITAL OUT A/Bピンアサイン表 13 1 Signal Data In Ch*a 1–2 Pin 14 25 Data Out Ch 1–2 3–4 5–6 Open GND 2, 3, 4, 9,11, 15, 16, 17 10, 12, 13, 22, 23, 24, 25 7–8 Hot 1 5 6 7 8 Cold 14 18 19 20 21 *a. Data In Ch can be received only on DIGITAL OUT A. HA REMOTEピンアサイン表 Pin Signal Name Pin Signal Name 1 N.C. 6 RX+/DSR*a 2 RX-/RXD*a 7 RTS 3 TX-/TXD*a 8 CTS 4 TX+/DTR*a 9 N.C. 5 GND *a. RS422/PC 383.5 19 250 353.
付 録 ラックマウント時の注意 本機を複数または他の機器といっしょに放熱性の悪いラックにマウントする場合、 各機器からの熱で ラック内の温度が上昇し、 十分な性能を発揮できないことがあります。本機をラックにマウントして使 用する場合は、 放熱をよくするために、必ず本機の上面および下面に1/3ユニット分(1.5cm)以上の隙 間を空け、 この隙間を開放してください。 特に、 ラック内部の温度が40℃以上になると想定される場合(通常はラック外部の室温が30℃以上の 場合)は、ラックの最上段にファンキットを取り付け、 機器の間は開放してください。ファンキットには、 風量:1.6m3/min以上、 静圧:5mmH 2O以上の能力が必要です。 ファンキット +48V AD8HR 96kHz 88.2kHz 48kHz 44.1kHz HPF dB AD8HR +48V MASTER OFF ON WORD CLOCK 1/3ユニット分 +48V 96kHz 88.2kHz 48kHz 44.
UL B Explanation of Graphical Symbols C A U TI O N RISK OF ELECTRIC SHOCK DO NOT OPEN CAUTION: TO REDUCE THE RISK OF ELECTRIC SHOCK, DO NOT REMOVE COVER (OR BACK). NO USER-SERVICEABLE PARTS INSIDE. REFER SERVICING TO QUALIFIED SERVICE PERSONNEL.
保証とアフターサービス サービスのご依頼、お問い合わせの必要がございましたら、お買い上げ店またはヤマハ修理ご相談センターまでご連絡ください。 ● 保証書 ● 営業窓口 本書に保証書が掲載されています。購入を証明する書類 ( レ シート、売買契約書、納品書など ) とあわせて、大切に保管し てください。 ( 株 ) ヤマハミュージックジャパン PA 営業部 〒 103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町 41-12 KDX 箱崎ビル 1F ● 保証期間 * 名称、住所、電話番号、営業時間、URL などは変更になる場 合があります。 保証書をご覧ください。 ● 保証期間中の修理 保証書記載内容に基づいて修理させていただきます。 お客様 に製品を持ち込んでいただくか、サービスマンが出張修理に お伺いするのかは、製品ごとに定められています。詳しくは 保証書をご覧ください。 ◆ 修理に関するお問い合わせ ● 保証期間経過後の修理 (全国共通番号) ご要望により有料にて修理させていただきます。 下記の部品などについては、使用時間や使用環境などにより 劣化しやすいため、消耗劣化に応じて部品の交換が必
保 持込修理 品 名 AD CONVERTER WITH REMOTE PREAMP 品 番 AD8HR 証 本書は、本書記載内容で無償修理を行う事をお約束するものです。 お買上げの日から左記期間中に故障が発生した場合は、本書をご提示 の上お買上げの販売店に修理をご依頼ください。 ご依頼の際は、購入を証明する書類(レシート、売買契約書、納品書 など)をあわせてご提示ください。 ※シリアル番号 保 証 期 間 書 (詳細は下項をご覧ください) 本 体 お買上げの日から1ケ年間 ※お買上げ日 年 月 日 ※ 販 店 所在地 売 お 客 様 お名前 電 ご販売店様へ 話 電 店 ご住所 印 名 話 ( ) 様 ( 株式会社ヤマハミュージックジャパン PA営業部 ) 〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町41番12号 KDX箱崎ビル1F TEL. 03-5652-3850 ※印欄は必ずご記入ください。 保証規定 1.
ヤマハ プロオーディオウェブサイト: http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/ ヤマハマニュアルライブラリー: http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/ C.S.G.