Dell Wyse Management Suite バージョン 1.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2018 年 Dell Inc. その関連会社。All rights reserved.Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc. またはその子会社の商標です。その他の商標は、それぞれの所 有者の商標である場合があります。 2018 - 05 Rev.
目次 1 はじめに...........................................................................................................................................................4 2 ハードウェア要件..............................................................................................................................................5 3 Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ................................................................................................6 4 導入の詳細.....................................................
1 はじめに Wyse Management Suite は、Dell Wyse シンクライアントを一元的に設定、監視、管理、最適化するための次世代管理ソリューションです。この新し いスイートでは、機能性とパフォーマンスに優れた使いやすい Thin Client を容易に導入し、管理することができます。また、クラウド / オンプレミスでの導 入、モバイルアプリケーションによるリモート管理、BIOS 設定やポートロックダウンなど、高度な機能オプションも提供されています。その他の機能には、デ バイス検出 / 登録、資産 / インベントリ管理、設定管理、オペレーティングシステム / アプリケーションの展開、リアルタイムのコマンド、エンドポイントの監 視 / アラート / レポート / トラブルシューティングなどがあります。 本書では、最大 12 万台のデバイスを管理するために、プライベートクラウド上の 1 台の仮想マシンまたはサーバに Wyse Management Suite を導入す る戦略について説明します。 4 はじめに
2 ハードウェア要件 次の表に、ハードウェアの要件を示します。 表 1.
3 Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ 作業スペースに導入する Wyse Management Suite のインストーラコンポーネントは、次のとおりです。 • WMS ウェブアプリケーション - Wyse Management Suite をホストするアプリケーションサーバ。 • Memcached - パフォーマンスと拡張性のためにデータのキャッシュに使用されます。 • MQTT - シンクライアントに通知をプッシュするために使用されます。 • MongoDB - 構造化されたデータと正規化のためのリレーショナルデータベース。 • MariaDB – パフォーマンスと拡張性のための SQL データベース。 図 1.
4 導入の詳細 本章では、Wyse Management Suite の導入アーキテクチャの詳細について説明します。 Wyse Management Suite は、最大 12 万台の接続デバイスをサポートします。 導入時のセットアップにより、5 万台以上のデバイスの導入をカスタマイズすることもできます。 1 台のサーバに導入して 5 万台以上のデバイスをサポート する 1 台のサーバで 5 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は次のとおりです。 表 2. ハードウェアの仕様 アプリケーション ハードウェアの仕様 Wyse Management Suite • • 4 CPU 16 GB RAM • 40 GB HDD 次の図は、Wyse Management Suite を 1 台のサーバに導入した場合の構成を示しています。 図 2.
表 3. ハードウェアの仕様 アプリケーション ハードウェアの仕様 Wyse Management Suite • • 16 CPU 32 GB RAM • 200 GB HDD • 4 つのネットワークインタフェース(サーバに 4 つの IP アドレスを割り当てる) 図 3. 1 台のサーバで 12 万台のデバイスに対応 FE MQTT を別のサーバに導入 FE MQTT を別のサーバに導入することができます。サポートされる TCP 接続が FE MQTT サーバと WMS サーバで共有されるため、WMS サーバの負 荷が軽減されます。 最小ハードウェア要件は次のとおりです。 表 4.
アプリケーションの詳細 ハードウェアの仕様 • 1 つのネットワークインタフェース 次の図は、Wyse Management Suite サーバと FE MQTT サーバを分離するアーキテクチャを示しています。 図 4. Wyse Management Suite サーバから分離された FE MQTT サーバ Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導 入 本項では、Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導入する導入アーキテクチャについて説明します。MongoDB と MariaDB は、同じサ ーバに導入することも、別々のサーバに導入することもできます。 次の図は、Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導入する導入アーキテクチャを示しています。 図 5.
5 カスタムのポート設定 Wyse Management Suite では、インストール済みアプリケーションのデフォルトポートとして次のポートが使用されます。 • Apache Tomcat: 443 • MariaDB データベース: 3306 • Mongo データベース: 27017 • MQTT Broker: 1883 • Memcached: 11211 上記の 1 つまたは複数のサービスでデフォルト以外のポートを使用する場合は、Wyse Management Suite のインストール時に カスタム インストールオ プションを選択します。続いて表示される画面のオプションでは、MongoDB および MariaDB のローカルデータベースを使用したり、リモートでインストール されたデータベースを使用したりできます。 トピック: • Tomcat サービスポートの変更 • MQTT ポートの変更 • MariaDB ポートの変更 • MongoDB データベースポートの変更 • Wyse Management Suite の導入と設定 Tomcat サービス
# Port to use for the default listener #port 1883 c d e port 1883 エントリのコメントを外し、ポート番号を優先ポートに変更します。たとえば、port 2883 とします。 ファイルを保存し、MQTT サービスを開始します。 次のエントリをチェックして、MQTT サービスが新しいポートで実行されていることを確認します。 ps> get-nettcpconnection –LocalPort 2883 3 Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。 a b コマンドプロンプトセッションを開き、cd コマンドで C:\Program Files\DELL\WMS\MongoDB\bin ディレクトリに移動します。 コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。 >mongo stratus -u stratus -p -eval "db.bootstrapProperties.update({'name': ' mqtt.server.url'}, {'name': ' mqtt.server.
a b c テキストエディタで C:\Program Files\Dell\WMS\Tomcat-8\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes\bootstrap.properties ファイルを編 集します。 ファイル内のプロパティを優先ポート番号に変更します。たとえば、mongodb.seedList=localhost\:27027 とします。 ファイルを保存し、Tomcat サービスを開始します。目的のポートでサービスが実行されていることを確認します。たとえば、ps>getnettcpconnection –LocalPort 27027 とします。 Wyse Management Suite の導入と設定 本章では、1 台のサーバに Wyse Management Suite を導入して構成する方法について説明します。 1 台のサーバに Wyse Management Suite を導入する手順は次のとおりです。 • サーバの準備 • DNS の設定 • Wyse Management Suite のインストール 1 台のサーバに Wyse Management
Ethernet1、Ethernet2、Ethernet3 に割り当てられた 3 つの IP アドレスは、ラウンドロビン方式で使用されます。 このドメインは、フロントエンド MQTT サーバとの接続を確立するためにデバイスが使用します。 5 プライベートクラウド用の最新の Wyse Management Suite をダウンロードしてインストールします。次のコンポーネントがサービスとしてインストールさ れます。 a Tomcat b Memcached c Mosquitto d MongoDB e MariaDB WMS インストーラがインストールする Mosquitto は、バックエンド MQTT として設定する必要があります。フロントエンド MQTT は手動でインストー ルできます。デフォルトのインストールディレクトリは、C:\Program Files\DELL\WMS です。 サービスとしてのフロントエンド Mosquitto の導入 Wyse Management Suite の場合、インストーラがインストールする Mosquitto の 1 インスタンスで最大 5 万台のデバイスに対応できま
PS> sc.exe “Dell WMS: FE-MQTT3” binPath= “C:\Program Files\DELL\mq3\mosquito.exe run” 2 コントロールパネルから Windows ローカルサービスを開き、次のスクリーンショットに示すように、サービスが作成されていることを確認します。 図 7. サービス メモ: スタートアップの種類 は 手動 です。Mosquitto Services はスクリプトを実行して開始します。システムの再起動時にサービスがス クリプトにより自動的に開始されるため、Mosquitto サービス(「Dell WMS: Mosquitto」を含む)を開始または手動で再起動する必要 はありません。 フロントエンド Mosquitto に接続するためのバックエンド Mosquitto の設定 1 テキストエディタで C:\Program Files\DELL\WMS\Mosquitto\mosquito.conf ディレクトリにあるファイルを開きます。 2 mosquitto.
図 8. サービスの開始 Mosquitto サービスのスタートアップスクリプトの編集 1 C:\Program Files\DELL ディレクトリに移動し、mqttsvc.bat ファイルを作成します。 2 テキストエディタで mqttsvc.bat ファイルを開き、次のコマンドをファイルに入力します。 @ECHO OFF SETX -m MOSQUITTO_DIR "C:\Program Files\DELL\WMS\Mosquitto\mq1" sc.exe start "Dell WMS: FE-MQTT1" SLEEP 5 TIMEOUT /5 SETX -m MOSQUITTO_DIR "C:\Program Files\DELL\WMS\Mosquitto\mq2" sc.exe start "Dell WMS: FE-MQTT2" SLEEP 5 TIMEOUT /5 SETX -m MOSQUITTO_DIR "C:\Program Files\DELL\WMS\Mosquitto\mq3" sc.
図 9. スタート画面 C:\Users\Administrator\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup ディレクトリが表示されます。 6 mqttsvc.
Management Suite のファイルリポジトリソフトウェアであり、Wyse Management Suite に登録できる分散リモートリポジトリを作成する場合に役立ちま す。WMS_Repo.exe は、Pro ライセンスのサブスクライバのみが使用できます。 Wyse Management Suite リポジトリソフトウェアをインストールする場合のサーバ要件は次のとおりです。 • Windows 2012 R2 または Windows 2016 Server • 4 CPU • 8 GB RAM • 40 GB ストレージ容量 WMS-Repo ソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。 1 Dell Digital Locker から WMS_Repo.exe ファイルをダウンロードします。 2 管理者としてログインし、WMS_Repo.exe をリポジトリサーバにインストールします。 3 次へ をクリックして、画面に表示される指示に従ってインストールを完了します。 図 10.
図 11.
図 12.
図 13.
図 14. パブリッククラウドでの登録 6 以下の詳細情報を入力して、登録 を押します。 a Wyse Management Suite サーバの URL メモ: Wyse Management Suite v1.
図 15. 登録に成功しました 8 Wyse Management Suite ポータルの次の画面で、リモートリポジトリの登録成功を確認します。 図 16. ポータルでの登録に成功しました 9 WMS_Repo.
図 17.
図 18. SSL 証明書の有効化 11 Wyse Management Suite が自己署名証明書またはプライベートドメイン証明書で有効になっている場合は、Wyse Management Suite リポジト リサーバに証明書をアップロードして、Wyse Management Suite CA の資格情報を検証できます。 図 19. トラストストアの証明書 12 登録時に入力した C:\wmsrepo に移動し、すべてのリポジトリファイルが保存され、管理されているフォルダを表示することができます。 24 カスタムのポート設定
図 20.
6 メンテナンス 本章では、データベースのバックアップを作成する方法について説明します。 データベースのバックアップ データベースのバックアップを作成する前に、Tomcat サービスを停止します。Tomcat サービスは Dell WMS: Tomcat Service として識別されており、ロー カルサービスから停止する必要があります。 MongoDB のコンテンツをダンプするには、次のコマンドを実行します。 mongodump --host -u stratus –p --authenticationDatabase admin --db stratus --out ". \wmsmongodump" MarioDB のコンテンツをダンプするには、次のコマンドを実行します。 mysqldump --routine –h -ustratus –p stratus > ".\wmsdump.