Dell Wyse Management Suite バージョン 1.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 Copyright © 2018 Dell Inc. or its subsidiaries.All rights reserved.Dell、EMC、およびその他の商標は Dell Inc.またはその子会社の商標です。その他の商標は、それ ぞれの所有者の商標である可能性があります。 2017 - 12 Rev.
目次 1 はじめに...........................................................................................................................................................4 2 ハードウェア要件..............................................................................................................................................5 3 Wyse Management Suite アーキテクチャ.......................................................................................................... 6 4 導入アーキテクチャ.........................................
1 はじめに Wyse Management Suite v1.1 は、Dell Wyse Thin Client を一元的に設定、監視、管理、最適化できる次世代管理ソリューションです。この新しいス イートでは、機能性とパフォーマンスに優れた使いやすい Thin Client を容易に導入し、管理することができます。また、クラウド / オンプレミスでの導入、 モバイルアプリケーションによる任意の場所からの管理、BIOS 設定やポートロックダウンといったセキュリティ強化など、高度な機能オプションも提供されて います。その他の機能には、デバイス検出 / 登録、資産 / インベントリ管理、設定管理、オペレーティングシステム / アプリケーションの展開、リアルタイ ムのコマンド、エンドポイントの監視 / アラート / レポート / トラブルシューティングが含まれます。 本書では、最大 12 万台のデバイスを管理するために、プライベートクラウド内の 1 台の仮想マシンまたはサーバに Wyse Management Suite を導入す る戦略について説明します。 .
2 ハードウェア要件 次の表に、プライベートクラウド内の 1 台のサーバまたは仮想サーバに Wyse Management Suite を導入する場合の前提条件を示します。 表 1.
3 Wyse Management Suite アーキテクチャ 本章では、Wyse Management Suite のインストーラコンポーネントについて説明します。 Wyse Management Suite のインストーラコンポーネントは次のとおりです。 • WMS ウェブアプリケーション - Wyse Management Suite をホストするアプリケーションサーバ。 • Memcached - パフォーマンスと拡張性のためにデータのキャッシュに使用されます。 • MQTT - デバイスへのプッシュ通知に使用されます。 • MongoDB - デバイス、設定に使用されるデータベース。 • MariaDB – パフォーマンスと拡張性のための SQL データベース。 図 1.
4 導入アーキテクチャ 本章では、Wyse Management Suite v1.1 の導入アーキテクチャの詳細について説明します。 Wyse Management Suite v1.1 は、接続されたデバイスを最大 12 万台サポートします。 1 台のサーバを導入する構成は保守が簡単です。また、導入シナリオによっては、複数台のサーバを使用して Wyse Management Suite を導入する構 成もあります。 また導入セットアップに応じて、5 万台以上のデバイスの導入をカスタマイズすることもできます。 1 台のサーバに導入して 5 万台以上のデバイスをサポート する 本項では、1 台のサーバに Wyse Server Management Suite を導入して 5 万台以上のデバイスをサポートする方法について説明します。 1 台のサーバで 5 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は次のとおりです。 表 2. ハードウェアの仕様 アプリケーションの詳細 ハードウェアの仕様 Wyse Management Suite 1.
1 台のサーバで 12 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は次のとおりです。 表 3. ハードウェアの仕様 アプリケーションの詳細 ハードウェアの仕様 Wyse Management Suite 1.1 16 CPU、32 GB RAM、200 GB HDD 図 3. 1 台のサーバへの導入 – 12 万台のデバイスに対応 Wyse Management サーバから分離された FE MQTT サ ーバ 本項では、Wyse Management Suite サーバから FE MQTT サーバを分離するアーキテクチャについて説明します。このアプローチを採用すると、サポー トする必要がある TCP 接続数に対応する場合に、Wyse Management Suite サーバのオーバーヘッドが軽減されます。各 FE MQTT サーバは、別の サーバまたは 1 台のサーバに導入することができます。 最小ハードウェア要件は次のとおりです。 表 4. ハードウェア要件 アプリケーションの詳細 ハードウェアの仕様 Wyse Management Suite 1.
データベースサーバが分離された導入アーキテクチャ 本項では、データベースサーバが分離された Wyse Management Suite の導入アーキテクチャについて説明します。MongoDB と MariaDB は、同じサ ーバに配置することも、個々のサーバに配置することもできます。 次の図は、データベースサーバが分離された Wyse Management Suite の導入アーキテクチャを示しています。 図 5.
5 Wyse Management Suite の導入と設定 本章では、最大 12 万台のデバイスをサポートするために、1 台のサーバに Wyse Management Suite v1.1 を導入して構成する方法について説明しま す。 1 台のサーバに Wyse Management Suite v1.1 を導入する手順は次のとおりです。 • サーバの準備 • DNS の設定 • Wyse Management Suite v1.1 のインストール 1 台のサーバに Wyse Management Suite v1.1 を導入して、12 万台のデバイスをサポートするには、次の手順を実行する必要があります。 有効な資格情報を使用してシステムにログインします。サーバで使用できるネットワーク接続が 4 回線あることを確認するには、サーバの操作に使 用できる 4 つの IP アドレスを取得します。 1 次のウィンドウが表示されます。 図 6. IP アドレスの詳細 2 Wyse Management Suite v1.
Ethernet1、Ethernet2、Ethernet3 に割り当てられた他の 3 つの IP アドレスは、ラウンドロビン方式で使用されます。 このドメインは、フロントエンド MQTT サーバとの永続的な接続を維持するためにデバイスが使用します。 5 プライベートクラウド用の最新の Wyse Management Suite v1.1 をダウンロードしてインストールします。次のコンポーネントがサービスとしてインストー ルされます。 a Tomcat b Memcached c Mosquitto d MongoDB e MariaDB インストーラがインストールする Mosquitto は、バックエンド MQTT として設定する必要があります。フロントエンド MQTT は手動でインストールでき ます。インストーラは、すべてのコンポーネントを次のデフォルトディレクトリにインストールします。 デフォルトのインストールディレクトリは、ドライブ C:\Program Files\DELL\WMS です。 トピック: • フロントエンドの Mosquitto の導入 • サービスとしてのフロントエンド Mo
State=Listen mq2 と IP2、mq3 と IP3 の組み合わせで、手順 3、4、5、6 を繰り返してプロセスを完了します。 7 サービスとしてのフロントエンド Mosquitto の導入 本項では、フロントエンド Mosquitto をサービスとして導入する方法について説明します。 管理者権限で Windows PowerShell ウィンドウを開き、次のコマンドを実行して、レジストリおよびサービスデータベース内にサービスエントリを作成 します。 PS> sc.exe “Dell WMS: FE-MQTT1” binPath= “C:\Program Files\DELL\mq1\mosquito.exe run” 1 PS> sc.exe “Dell WMS: FE-MQTT2” binPath= “C:\Program Files\DELL\mq2\mosquito.exe run” PS> sc.exe “Dell WMS: FE-MQTT3” binPath= “C:\Program Files\DELL\mq3\mosquito.
topic # out connection pns03 address :1883 topic # out 4 Windows ローカルサービスに移動し、次のウィンドウに示すように、手動で開始するように Dell WMS: Mosquitto サービスのエントリを変更しま す。 図 8. 手動でのサービスの開始 Mosquitto サービスのスタートアップスクリプトの設定 本項では、Mosquitto サービスのスタートアップスクリプトを設定する方法について説明します。 1 C:\Program Files\DELL ディレクトリに移動し、mqttsvc.bat ファイルを作成します。 2 テキストエディタで mqttsvc.bat ファイルを開き、次のエントリをファイルに入力します。 @ECHO OFF SETX -m MOSQUITTO_DIR "C:\Program Files\DELL\WMS\Mosquitto\mq1" sc.
SETX -m MOSQUITTO_DIR "C:\Program Files\DELL\WMS\Mosquitto" sc.exe start "mosquitto" 3 mqttsvc.bat ファイルを保存します。 4 mqttsvc.bat ファイルへのショートカットを作成します。このスクリプトは、サーバの起動時にすべての Mosquitto サービスを開始する場合に使用しま す。 5 Mosquitto サービススタートアップスクリプトを設定するには、Windows のスタートアップフォルダに移動し、次のスクリーンショットに示すように、 Windows の検索ウィンドウで Shell:startup と入力します。 図 9. Windows の起動 C:\Users\Administrator\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup ディレクトリが表示されます。 6 mqttsvc.
リモートリポジトリ Wyse Management Suite では、アプリケーション、オペレーティングシステムイメージなどのために、ローカルリポジトリとリモートリポジトリを使用できます。 ユーザーアカウントが地理的に分散している場合、デバイスがローカルリポジトリからイメージをダウンロードできるように、分散したユーザーアカウントごとに ローカルリポジトリを配置する構成が効率的です。この柔軟性は、WMS_Repo.exe ソフトウェアで実現されます。WMS_Repo.exe は、Wyse Management Suite のファイルリポジトリソフトウェアであり、Wyse Management Suite に登録できる分散リモートリポジトリを作成する場合に役立ちま す。リモートリポジトリが必要な場所で、パブリッククラウドを使用して、Dell Digital Locker または Wyse Management Suite ポータルからリモートリポジト リソフトウェアをダウンロードする場合、リポジトリが必要とされるサーバにそのソフトウェアをインストールします。WMS_Repo.
図 11. インストール先フォルダの詳細 図 12.
図 13. リポジトリの詳細 5 登録 をクリックして登録を開始します。パブリッククラウドで登録を行っている場合は、パブリック WMS 管理ポータルへの登録 を選択します。 図 14.
b c d e f Wyse Management Suite v1.0 に登録しない限り、MQTT サーバ URL はオプションです。 WMS リポジトリ URL(URL をドメイン名でアップデート) Wyse Management Suite 管理者のログインユーザー名情報 Wyse Management Suite 管理者のログインパスワード情報 リポジトリパス情報 図 15.
図 16. 成功した登録 8 Wyse Management Suite ポータルの次の画面で、リモートリポジトリの登録成功を確認します。 図 17. Wyse Management Suite ポータルでの登録成功 9 WMS_Repo.
図 18. 証明書のアップロード 10 サーバが再起動され、アップロードされた証明書が、次のウィンドウのように表示されます。 図 19.
11 Wyse Management Suite が自己署名証明書またはプライベートドメイン証明書で有効になっている場合は、Wyse Management Suite リポジト リサーバに証明書をアップロードして、次のウィンドウに表示されているように Wyse Management Suite CA の資格情報を検証できます。 図 20. トラストストアの証明書 12 登録時に入力した C:\wmsrepo に移動すると、Wyse Management Suite リポジトリサーバによっていくつかのフォルダが作成されていることがわか ります。これらのフォルダにリポジトリファイルをすべて保存して、管理することになります。 図 21.
6 カスタムのポート設定 Wyse Management Suite v1.
MQTT ポートの変更 1 Tomcat および MQTT サービスを停止します。 2 次の手順に従って Mosquitto のポートを変更します。 a b テキストエディタで C:\Program Files\Dell\WMS\Mosquitto\mosquitto.conf ファイルを編集します。 次のエントリに注意してください。 # Port to use for the default listener #port 1883 c d e port 1883 エントリのコメントを外し、ポート番号を優先ポートに変更します。たとえば、port 2883 とします。 ファイルを保存し、MQTT サービスを開始します。 次のエントリをチェックして、MQTT サービスが新しいポートで実行されていることを確認します。 ps> get-nettcpconnection –LocalPort 2883 3 Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。 a b コマンドプロンプトセッションを開き、cd コマンドで C:\Program Files\DELL\WMS\MongoDB\bin ディレ
MongoDB データベースポートの変更 本項では、MongoDB データベースポートの詳細を変更する方法について説明します。 1 Tomcat および MongoDB サービスを停止します。 2 MongoDB ポートエントリを設定するには、次の手順を実行します。 a b c 3 Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。 a b c 24 テキストエディタで C:\Program Files\Dell\WMS\MongoDB\mongod.cfg ファイルを編集します。 ファイル内のプロパティを優先ポート番号に変更します。たとえば、port=27027 とします。 ファイルを保存し、MongoDB サービスを開始します。新しいポートで実行されていることを確認します。 テキストエディタで C:\Program Files\Dell\WMS\Tomcat-8\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes\bootstrap.properties ファイルを編 集します。 ファイル内のプロパティを優先ポート番号に変更します。たとえば、mongodb.
7 メンテナンス 本章では、データベースのバックアップの詳細について説明します。 データベースのバックアップ データベースのバックアップを作成する前に、Tomcat サービスを停止します。Tomcat サービスは Dell WMS: Tomcat Service として識別されており、ロー カルサービスから停止する必要があります。 次のコマンドは、MongoDB の内容をダンプします。 mongodump --host -u stratus –p --db stratus --out ".\wmsmongodump" 次のコマンドは、MariaDB の内容をダンプします。 mysqldump --routine –h -ustratus –p stratus > ".\wmsdump.