Dell Wyse Management Suite バージョン 3.x 高可用性ガイド 2021 年 7 月 Rev.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 ©2021 Dell Inc.またはその関連会社。All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc.
目次 章 1: はじめに..................................................................................................................................5 高可用性の概要.................................................................................................................................................................... 5 章 2: 高可用性アーキテクチャ........................................................................................................... 6 高可用性のシステム要件.........................................................
章 11: Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョ ン 3.x へのアップグレード........................................................................................................... 83 章 12: トラブルシューティング.........................................................................................................
1 はじめに Wyse Management Suite は、Dell Wyse Thin Client、および Dell Hybrid Client 搭載の Dell エンドポイントの設定、監視、管理、最適化 を行うことができる次世代の管理ソリューションです。Wyse Management Suite を使用すると、パフォーマンスに優れた高可用性 セットアップ環境で対応する Dell デバイスを導入および管理できます。プライベート クラウドでの展開、モバイル アプリケーシ ョンを使用した場所を問わない管理、BIOS 設定やポート ロックダウンなどのセキュリティ強化など、高度な機能オプションを備 えています。 また、デバイス検出/登録、資産/インベントリー管理、設定管理、オペレーティング システム/アプリケーションの展開、リアル タイムのコマンド、エンドポイントの監視/アラート/レポート/トラブルシューティングなどの機能もあります。 Wyse Management Suite バージョンは高可用性をサポートすることでシステムのダウンタイムを最小限に抑えます。このソリュー ションはまた、システムでの予期しないダ
2 高可用性アーキテクチャ Dell Wyse Management Suite のアーキテクチャは、フェールオーバー クラスターを有効にした Windows Server 2012 R2/2016/2019 Standard で構成されています。Windows クラスタには 1 台のメインコンピュータが含まれており、これは他のアプリケーションを サポートすると同時に、冗長性を確保することでダウンタイムを最小化します。これは、Tomcat、Memcache、MQTT サービスで の、アプリケーションのフェールオーバーに使用されます。MongoDB データベースクラスタは、プライマリデータベースでの障 害発生時におけるセカンダリデータベースへの引き継ぎを支援するようにされています。MySQL InnoDB データベースクラスタに は、データベースのクラスタリング機構が組み込まれており、プライマリの読み取り / 書き込みデータベースでの処理が失敗した 場合は、セカンダリデータベースに引き継がれます。HA プロキシを装備した Linux サーバは一種の負荷バランサであり、EMSDK (Teradici)サーバ用の高
表 1.
3 Windows Server 2012 R2/2016/2019 での高可 用性 フェールオーバークラスタとは、クラスタ化された役割の可用性と拡張性を向上する独立したシステムの一群です。この機能は、 ハードウェアまたは仮想マシン上にあるクラスタ群での複数ワークロードの実行をサポートします。 フェールオーバークラスタは、クラスタ化された役割の可用性と拡張性を向上する独立したシステムの一群です。クラスタ化され たサーバ群は、複数のノードを 1 つのノードに対して相互にネットワーク接続したものです。1 つまたは複数のクラスタノードで 障害が発生した場合は、他のノードがアクティブになることで、ネットワークにあるシステムのフェールオーバーを防止します。 クラスタのセットアップ中にはクラスタ化された役割が作成され、これらがモニタすることで、クラスタ化されたネットワーク中 でのシステム群の動作が検証されます。いずれかのシステムが動作を停止した場合、それらの再起動または別ノードへの移動が行 われます。 Windows Server 2012 R2/2016/2019 で高可用性を確保するためのフェールオーバー クラスター
手順 1. Windows Server 2012 でスタートメニューを右クリックし、サーバー マネージャーを選択して、サーバー マネージャーのダッ シュボードを起動します。 2. [フェールオーバークラスタマネージャー] をクリックしてクラスタマネージャーを起動します。 3. [役割] を右クリックして [役割の構成] を選択し、[高可用性ウィザード] 画面を表示します。 図 3. 高可用性ウィザード 4.
図 4. サービスの選択 5. [Dell WMS: Tomcat Service] を選択し、[次へ] をクリックします。 メモ: Wyse Management Suite の関連サービスをクラスターに追加できるのは、Wyse Management Suite をインストールし た後だけです。 [高可用性ウィザード] 画面が表示されますが、ここでは、クライアントアクセスポイントの作成および、Windows Server 2012 と Wyse Management Suite 間の接続を確立する必要があります。 6.
図 5. 確認 7. [次へ] をクリックして、プロセスを完了します。 8. クラスタの一部として他の Wyse Management Suite サービスを追加するには、 [フェールオーバークラスタマネージャー]を起 動して [アクション] > [役割] に移動し、作成したネットワーク名を表示します。 9. ネットワーク名をクリックして、[リソースの追加] > [汎用サービス] に移動します。 10. 下記のサービスでクラスタの一部として追加する必要があるものを [新しいリソースウィザード] 画面から選択します。 a. Dell WMS: MQTT Broker b. Dell WMS: memcached 11.
4 Windows Server 2012 R2/2016/2019 での高可 用性の実現 このタスクについて Windows Server 2012/2016/2019 で高可用性を実現する手順は、次のとおりです。 1. Windows Server 2012 R2/2016/2019 にフェールオーバー クラスター機能を追加します -「Windows Server 2012 R2/2016/2019 で のフェールオーバー クラスター機能の追加」を参照してください。 2. ファイル共有を作成します - 「ファイル共有監視の作成」を参照してください。 3. クラスタクォーラムを設定します - 「クラスタクォーラムの設定」を参照してください。 4. クラスタ化された役割を作成します - 「クラスタ役割の作成」を参照してください。 Windows Server 2012 R2/2016/2019 でのフェールオー バー クラスター機能の追加 このタスクについて Windows Server 2012/2016/2019 でフェールオーバー クラスタリング機能を追加するには、次の手順を実行します。 手順 1.
図 6. 役割ベースの選択 3. [インストールタイプ]、[役割ベースまたは機能ベースのインストール]、[次へ] の順にクリックして [対象サーバの選択] 画面を表示させ、サーバのリストを確認します。 図 7.
4. フェールオーバークラスタ機能を有効にするサーバを選択し、 [次へ] をクリックします。 5. [機能] 画面で [フェールオーバークラスタリング] を選択し、[次へ] をクリックします。サーバでフェールオーバークラ スタを有効にした後で、ノード 1 のサーバで[フェールオーバークラスタマネージャー]を開きます。 6. [はい] をクリックしてインストールを確認し、選択したサーバでのフェールオーバークラスタ機能を有効にします。 7. [フェールオーバークラスタマネージャー] 画面で [設定の確認] をクリックして [設定の検証ウィザード] を表示させ、ク ラスタに必要なサーバまたはノードを追加します。 図 8. フェールオーバークラスタマネージャー 8. [サーバまたはクラスタの選択]、[参照] の順にクリックして、サーバを設定します。 9.
図 9. オプションのテスト 10.
図 10. 確認 11.
図 11. テストサマリの詳細 12.[レポートの表示] をクリックして、レポートを確認します。ステータスが 可 とされていた場合は、次の手順に進むことがで きます。ステータスが 不可 とされていた場合は、次の手順に進む前にエラーを修正する必要があります。 メモ: 検証エラーがない場合は、[クラスタ作成ウィザード] 画面が表示されます。 13.[次へ] をクリックして [クラスタ名] フィールドにクラスタの名前を入力し、システムの IP アドレスを選択します。 14.[次へ] をクリックすると [確認] 画面が表示されます。 15.[次へ] をクリックすると選択したすべてのクラスタノードでクラスタが作成されるので、その後で [レポートの表示] をク リックして警告メッセージを確認します。 16.
5. [プロファイルの選択] をクリックしてファイル共有を作成し、[次へ] をクリックします。 6. ファイル共有に関する共有の場所とサーバを [共有の場所] 画面で選択して、[次へ] をクリックします。 7. [共有名] 画面で [共有名] フィールドに名前を入力し、[確認] 画面が表示されるまで [次へ] をクリックします。 8. [作成] をクリックしてファイル共有を作成すると [結果の表示] 画面が表示されますが、そのステータスが [完了] となっ ていれば、ファイル共有監視がエラーなしで作成されたことを意味します。 9. [閉じる] をクリックして終了します。 クラスタクォーラムの設定 クラスタ構成データベースは、クォーラムとも呼ばれるもので、ここにはクラスタセットアップの任意の時点でアクティブにされ ている必要があるサーバの詳細が含まれています。 このタスクについて クラスタクォーラムを設定するには、次の手順を実行します。 手順 1.
図 13. 投票設定の選択 6. [次へ] をクリックします。[クォーラム監視の選択] 画面で [ファイル共有監視を構成する] を選択します。 7.
図 14. ファイル共有監視の構成 8.
図 15. クォーラム設定のサマリ 9. [終了] をクリックして、新しい設定を保存します。 クラスタ役割の作成 前提条件 フェールオーバークラスタの作成後、クラスタのワークロードをホストするクラスタ化された役割の作成が可能になります。クラ スタ化された役割を作成する前に、Wyse Management Suite がサーバにインストールされており、リモートデータベースをポイン トしていることを確認してください。 手順 1. Windows Server 2012 でスタートメニューを右クリックし、サーバー マネージャーを選択して、サーバー マネージャーのダッ シュボードを起動します。 2. [フェールオーバークラスタマネージャー] をクリックしてクラスタマネージャーを起動します。 3.
図 16. 高可用性ウィザード 4. [汎用サービス] を選択してから [次へ] をクリックし、[サービスの選択] 画面を表示します。 図 17. サービスの選択 5.
メモ: Wyse Management Suite の関連サービスをクラスターに追加できるのは、Wyse Management Suite をインストールし た後だけです。 [高可用性ウィザード] 画面が表示されますが、ここでは、クライアントアクセスポイントの作成および、Windows Server 2012 と Wyse Management Suite 間の接続を確立する必要があります。 6. [名前] フィールドにネットワークの名前を入力して、[次へ] をクリックします。[確認] 画面が表示され、サーバのネット ワーク名と IP アドレスの詳細が示されます。 図 18. 確認 7. [次へ] をクリックして、プロセスを完了します。 8. クラスタの一部として他の Wyse Management Suite サービスを追加するには、 [フェールオーバークラスタマネージャー]を起 動して [アクション] > [役割] に移動し、作成したネットワーク名を表示します。 9. ネットワーク名をクリックして、[リソースの追加] > [汎用サービス] に移動します。 10.
5 MySQL InnoDB での高可用性の実現 このタスクについて 次の手順では、MySQL InnoDB での高可用性を実現する方法について説明しています。 手順 1. MySQL InnoDB サーバインスタンスを確認します - 「MySQL InnoDB クラスタの作成」を参照してください。 2. MySQL InnoDB にサーバまたはノードを追加します - 「サーバまたはノードの MySQL InnoDB クラスタへの追加」を参照してく ださい。 3.
図 19. セットアップタイプ 4.
図 20. 製品と機能 5.
図 21. 要件 6.
図 22.
図 23. 要件 7.
図 24. インストール MySQL サーバー、ワークベンチ、およびシェル コンポーネントがアップグレードされます。 8.
図 25. インストール 9.
図 26. 製品の設定 10.[[次へ]]をクリックして、MySQL サーバー コンポーネントを設定します。 11.
図 27. グループ レプリケーション 12.
図 28. タイプとネットワーク 13.[[接続]]セクションでオプションを選択して設定し、[[次へ]]をクリックします。 14.[[アカウントと役割]]画面で、MySQL の root パスワードを入力します。 15.
図 29. ユーザーの追加 [[MySQL ユーザー詳細]]ウィンドウが表示されます。 16.
図 30. アカウントと役割 17.[次へ] をクリックします。 18.
図 31. Windows サービス 19.
図 32. プラグインと拡張機能 20.
図 33. 設定の適用 21.
図 34. 設定の適用 22.
図 35. 製品の設定 23.
図 36. インストールの完了 次の手順 下記の手順に従って、MySQL クラスターの 3 つのサーバーすべてに MySQL サーバーをインストールして設定します。 メモ: 高可用性セットアップに適した環境の設定については、dev.mysql.
● mysql-js> dba.checkInstanceConfiguration('root@IP Address1') ● mysql-js> dba.checkInstanceConfiguration('root@IP Address2') ● mysql-js> dba.checkInstanceConfiguration('root@IP Address3') 図 37. MySQL コマンドプロンプト 3 つのクラスタノードで MySQL InnoDB が作成されていることを確認するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを実行しま す。 ● mysql-js> dba.checkInstanceConfiguration('root@IPAddress1:3306') ● mysql-js> dba.checkInstanceConfiguration('root@IPAddress2:3306') ● mysql-js> dba.
図 38. ログインプロンプト 2. 次のコマンドを実行して、固有の名前を持つクラスタを作成します。たとえば [MySQLCluster] などです。 MySql JS> var cluster = dba.createCluster('MySQLCluster') 3. 次のコマンドを実行して、クラスタのステータスを確認します。 MySql JS>Cluster.status() 作成されたクラスタのステータスが [オンライン] と表示されていれば、クラスタの作成が正常に終了していることを示しま す。 図 39. 確認画面 MySQL InnoDB クラスタへのサーバインスタンスの追加 前提条件 ● クラスターにサーバーまたはノードを追加する前に、C:\ProgramData\MySQL\MySQL Server 5.7 でセカンダリー MySQL サーバーの my.
メモ: ここでの IP アドレスとポート番号は単なる例であり、各自の作業する場所で使われるシステムごとに異なります。 3. 次のコマンドを実行して、サーバインスタンスのステータスを確認します。 cluster.status() メモ: ● サーバー ID がすべてのノードで同じで、クラスターにインスタンスを追加しようとすると、「[Server_ID is already in used by the peer node, Result]」というエラー メッセージが表示されます。 ● すべてのノードでステータスが ONLINE と表示されていれば、MySQL InnoDB クラスター セットアップへのノードの追加 が正常に終了していることを示します。 図 40. クラスタのステータス MySQL ルーターの設定 前提条件 Wyse Management Suite と MySQL InnoDB の間の通信ネットワークは MySQL ルーターによって確立されます。 このタスクについて MySQL ルーターをインストールするには、次の手順を実行します。 手順 1.
図 41. 製品と機能の選択 3.
図 42. 要件の確認 4.
図 43.
図 44. 要件の確認 5.
図 45. インストール MySQL ルーター コンポーネントがアップグレードされます。 6.
図 46. インストール 7.
図 47. 製品の設定 8. [[次へ]]をクリックして、MySQL ルーター コンポーネントを設定します。 9.
図 48. MySQL ルーターの設定 10.
図 49. 設定の適用 11.
図 50. 設定の適用 12.
図 51.
図 52. インストールの完了 13.[終了] をクリックします。 14. \ProgramData\MySQL\MySQL Router ディレクトリーに移動して mysqlrouter.
図 53. ブートストラップ サーバー アドレス MySQL InnoDB サーバでのデータベースとユーザーの作 成 MySQL InnoDB サーバでのデータベースとユーザーアカウントの作成には管理者権限が必要です。 このタスクについて MySQL InnoDB サーバでデータベースを作成するには、次の SQL コマンドを実行します。 Create Database stratus DEFAULT CHARACTER SET utf8 DEFAULT COLLATE utf8_unicode_ci; CREATE USER 'STRATUS'@'LOCALHOST'; CREATE USER 'STRATUS'@'IP ADDRESS'; SET PASSWORD FOR 'STRATUS'@'LOCALHOST' = PASSWORD ; SET PASSWORD FOR 'STRATUS'@ = PASSWORD ; GRANT ALL PRIVILEGES ON *.
6 MongoDB での高可用性の実現 このタスクについて 次の手順では、MongoDB で高可用性を実現する方法について説明しています。 手順 1. MongoDB のインストール - 「MongoDB のインストール」を参照してください。 2. レプリカサーバの作成 - 「レプリカサーバの作成」を参照してください。 3. Stratus ユーザーの作成 - 「Stratus ユーザーアカウントの作成」を参照してください。 4. Root ユーザーの作成 - 「MongoDB 用の root ユーザーの作成」を参照してください。 5. MongoDB 設定ファイルの編集 - 「MongoDB 設定ファイルの編集」を参照してください。 MongoDB のインストール このタスクについて すべての 3 つのノードに MongoDB をインストールするには、次の手順を実行します。 メモ: MongoDB のインストールの詳細については、「MongoDB のインストール」を参照してください。 手順 1. MongoDB インストールファイルをシステムにコピーします。 2.
図 55. mongod.cfg ファイル 4. テキスト エディターで mongod.cfg ファイルを開き、次のエントリーを追加します。 systemLog: destination: file path: c:\data\log\mongod.log storage: dbPath: c:\data\db 5. ファイルを保存します。 6. コマンド プロンプトを開きます。 7. 次のコマンドを実行して MongoDB サービスを開始します。 a. C:\MongoDB\bin>.\mongod.exe --config c:\Mongodb\mongod.cfg --install b. C:\MongoDB\bin>net start mongodb メッセージ [MongoDB サービスを開始中です] が表示されます。 8. 作業ディレクトリを \MongoDB\bin に変更します。 9. コマンド プロンプトで Mongo.
{ role: "readWriteAnyDatabase", db: "admin" }, { role: "dbOwner", db: "DBUser" }]}) データベースユーザーの作成 ユーザーを作成します(たとえば、Wyse Management Suite を使用して MongoDB にアクセスする DBUser など)。 メモ: データベースのユーザー名とパスワードなどがその例ですが、ユーザーの作業する場所ごとに異なるユーザー名とパス ワードを使用して作成することができます。 DBUser の作成には、次のコマンドを実行します。 db.
図 56. mongod.cfg の編集 systemLog: destination: file path: c:\data\log\mongod.log storage: dbPath: c:\data\db\Mongo net: bindIp: x.x.x.x, 0.0.0.0 port: 27017 security: authorization: enabled メモ: ポート番号は、作業する場所のシステムに応じて変わります。 4. mongod.cfg を保存して終了します。 サーバでのレプリケーションの開始 Windows でファイアウォールを無効にし、Tomcat サーバを実行している場合は停止します。 1. すでに作成済みの MongoDB に root ユーザーとしてログインし、次のコマンドを実行します。 mongo -uroot - admin 2. \data\bin\mongod.cfg ディレクトリに移動し、テキストエディタで mongod.cfg ファイルを開きます。 3. mongod.
図 57. セキュリティの有効化 4. mongod.key.txt ファイルを作成し、3 つのサーバすべてにコピーします。 メモ: mongod.key.txt ファイルの内容またはキーが、3 つのサーバーすべてで同じであることを確認します。 図 58. mongoal キーファイルのコピー 5. ファイルのコピー後、次のコマンドを実行して mongod サービスを停止します。 net stop mongodb 6. 次のコマンドを実行して mongod サービスを開始します。 net start mongodb 7. MongoDB サーバーの 3 つノードすべてで、手順 1~6 を繰り返します。 8. DBadmin ユーザーを使用してログインしている MongoDB クラスタのプライマリノードでレプリケーションを開始してから、次 のコマンドを実行します。 rs.initiate(); C:\Mongo\bin>mongo.exe -u root -p x` admin MongoDB shell version v4.2.1 connecting to: mongodb://127.0.0.
"ok" : 1 } 9. 次のコマンドを実行して、レプリケーションのステータスを確認します。 rs.status(); 図 59. レプリケーションのステータス 10. mongod サービスを開始して、セカンダリノードを MongoDB クラスタ中の 2 番目と 3 番目のノードに追加します。 rs.add("IPAddress2:27017") rs.add("IPAddress3:27017") MongoDB Enterprise wms20:PRIMARY> rs.add("10.150.132.
図 60. プライマリサーバのステータス 図 61.
7 Teradici デバイスでの高可用性の実現 Wyse Management Suite は、Ubuntu サーバ 16.04.
メモ: シームレスなフェールオーバーを実行させるには、クライアント容量の合計を上回るバックエンドサーバを管理者が 追加する必要があります。 5. CTRL+O を押して、haproxy.cfg ファイルに変更を保存します。 次のテキストは、サンプルの HAProxy 設定ファイルです。 global log /dev/log local0 log /dev/log local1 notice chroot /var/lib/haproxy daemon #maxconn is maximum allowed connections maxconn 60000 defaults log global mode tcp timeout connect 5000ms timeout client 50000ms timeout server 50000ms errorfile 400 /etc/haproxy/errors/400.http errorfile 403 /etc/haproxy/errors/403.http errorfile 408 /etc/haproxy/errors/408.
8 Wyse Management Suite の Windows Server 2012 R2/2016/2019 へのインストール 前提条件 Wyse Management Suite アプリケーションをインストールする前に、次のサーバーが設定されていることを確認します。 ● 2 つのノード上の Windows フェールオーバー クラスター ● レプリカ セットで実行中の MongoDB サーバー ● MySQL Server InnoDB Cluster が実行していること ● 2 つのノードにインストールされた MySQL ルーター ● Visual C++ 2015 または 2017 再頒布可能パッケージ(x64)またはそれ以降のバージョンをインストールします。Wyse Management Suite インストーラーを使用するには、MongoDB Replica Set またはスタンドアロンのセットアップをバージョン 4.2.1 に接続する VCRUNTIME140.
図 63. セットアップタイプ 3. 外部リモート Mongo データベース オプション(レプリカ セットが作成された MongoDB クラスター)を選択します。リモート プライマリー Mongo DB サーバーの情報とポート番号、および Mongo DB のユーザー名とパスワードが入力されていることを 確認します。 図 64. 設定 4.
図 65. root パスワード c. DB を作成するには、コマンド CREATE DATABASE stratus DEFAULT CHARACTER SET utf8 DEFAULT COLLATE utf8_unicode_ci を実行します。 図 66. データベース コマンド d. 次のコマンドを実行して、Stratus のユーザー アカウントと権限を作成します。 ● Create user 'stratus'@'localhost' ● Create user 'stratus'@'10.150.132.21' ● Set password for 'stratus'@'localhost' = password ('PASSWORD') ● Set password for 'stratus'@'IP ADDRESS'= password ('PASSWORD') ● Grant all privileges on *.* to 'stratus'@'IP ADDRESS' identified by 'PASSWORD' with grant option.
図 67. MySQL ワークベンチ 図 68. MySQL ワークベンチ 5. [ポートの選択]ウィンドウで Wyse Management Suite 関連のサービスのポート情報を入力します。 図 69. 設定 6.
図 70. 設定 7. Teradici EM SDK ポート情報と CIFS ユーザー アカウント情報を入力します。 図 71. Teradici EM SDK 8.
図 72. 保存先 9. Wyse Management Suite のインストールを続行する前に、インストール サマリー情報を再確認します。 10.
9 インストール後のチェック このタスクについて Wyse Management Suite の高可用性を確認するには、次の手順を実行します。 ● Wyse Management Suite 管理ポータルを起動し、Web インターフェイスを使用してログインができるかを確認します。 ● MongoDB の Dell\WMS\Tomcat-9\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes フォルダー下で、Tomcat サーバー内の bootstrap.properties ファイルを次のように編集します。 mongodb.seedList = MongoDBServer1_IP:27017, MongoDBServer2_IP:27017, MongoDBServer3_IP:27017 MongoDB および MySQL DB テーブルを変更するには、次の手順を実行します。 1.
10 Wyse Management Suite バージョン 1.3 から 1.4 へのアップグレード 前提条件 ● Mongo データベース サーバーのリストで、bootstrap.properties ファイルの mongodb.seedList 値に、バックスラッシ ュ文字(\)が含まれていることを確認します。bootstrap.properties ファイルは、Tomcat-9\webapps\ccm-web\WEBINF\classes、mongodb.seedList = MongoDBServer1_IP\:27017、および MongoDBServer2_IP\:27017, MongoDBServer3_IP\:27017 にあります。 図 74. 前提条件 ● 読み取りおよび書き込みアクセス権を持つプライマリー(アクティブ)Mongo データベース サーバーが、mongodb.
図 75. ようこそ画面 3. [[アップグレード]]ページで、[[次へ]]をクリックして Wyse Management Suite をアップグレードします。 76 Wyse Management Suite バージョン 1.3 から 1.
図 76. アップグレード Wyse Management Suite バージョン 1.3 から 1.
図 77. アップグレード 4. [[起動]]をクリックして、Wyse Management Suite の Web コンソールを開きます。 78 Wyse Management Suite バージョン 1.3 から 1.
図 78. 起動 次の手順 ● Tomcat-8 フォルダーおよびサブフォルダーが削除され、Tomcat-9 フォルダーおよびサブフォルダーが作成されていることを確 認します。また、次の操作を行います。 ○ Tomcat-9\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes フォルダーとサブフォルダーが作成されていることを確認します。 ○ Tomcat-9 サービスが追加され、Tomcat-9 サービスが実行されていることを確認します。 ○ bootstrap.properties ファイルが Tomcat-8\ webapps\ccm-web\WEB-INF\classes フォルダーから Tomcat-9\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes フォルダーにコピーされていることを確認します。 ○ Mongo データベース サーバーのリストで、bootstrap.properties ファイルの mongodb.seedList 値に、バックスラ ッシュ文字(\)が含まれていることを確認します。bootstrap.properties ファイルは、Tomcat-8\w
図 79. アクセス ポイント 3. Tomcat サービスのバージョンを確認します。Tomcat サービスのバージョンが 8 の場合は、Tomcat‐8 を手動で削除し、 Tomcat‐9 サービスをアクセス ポイントに追加する必要があります。これは、Wyse Management Suite 1.4 を WMS 2.0 にア ップグレードすると、Tomcat‐8 サービスが Tomcat‐9 に置き換えられるためです。 4. Tomcat-8 サービスを右クリックし、[[削除]]をクリックします。 図 80. Tomcat サービスの削除 5. Tomcat-9 サービスをアクセス ポイントに追加します。 80 Wyse Management Suite バージョン 1.3 から 1.
図 81. Tomcat-9 サービス 図 82. Tomcat 9 サービス 6. コマンドを使用して、高可用性のアクセス ポイントの FQDN アドレスを、高可用性セットアップの両方のノードの Memcached レジストリーにバインドします Registry Path: HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Memcached\ “ImagePath” = “C:\Program Files\DELL\WMS\memcached\memcached.exe" -d runservice -p -I 11211 WMS1314AP.AD132.COM -U 0” Wyse Management Suite バージョン 1.3 から 1.
図 83. Memcached データ 82 Wyse Management Suite バージョン 1.3 から 1.
11 Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョン 3.x へのアップグレード 前提条件 Wyse Management Suite バージョン 3.x にアップグレードする前に、次のタスクを実行していることを確認します。 ● アクセス ポイント内のリソース(tomcat、memcache、mqtt)のポリシーは、デフォルトでは「リソースが故障した場合は、 現在のノードで再起動を試行する」が推奨されていますが、フェールオーバーのシナリオでは製品のアップグレードが許可さ れないため、「リソースが故障した場合は再起動しない」に設定します。 図 84. Tomcat サービス プロパティ ● MongoDB Replica Set を 3.4.1 から 4.2.1 にアップグレードします。Mongo DB アップグレードのパスは 3.4.1 > > 3.6 > > 4.0 > > 4.2.1 です。これは、RAPTOR 9.
● Visual C++ 2015 または 2017 再頒布可能パッケージ(x64)またはそれ以降のバージョンをインストールします。Wyse Management Suite インストーラーを使用するには、MongoDB Replica Set またはスタンドアロンのセットアップをバージョン 4.2.1 に接続する VCRUNTIME140.dll ファイルが必要です。 メモ: Wyse Management Suite 3.3 以降では、分散セットアップに MongoDB バージョン 4.2.12 を使用する必要があります。 他のバージョンの外部 MongoDB サーバーを使用して Wyse Management Suite 3.3 をインストールまたはアップグレードす ることはできません。 手順 1. Wyse Management Suite 3.x インストーラー パッケージをダブルクリックします。 2. [ようこそ]画面のライセンス契約を読み、[次へ]をクリックします。 図 85. ようこそ 84 Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.
図 86. エンドユーザーライセンス契約 3. [Memcached を 127.0.0.1 にバインド]チェック ボックスをオフにします。 Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョン 3.
図 87. Teradici EM SDK メモ: アップグレード プロセス中に TLS の選択はありません。ただし、セキュア MQTT のポートを選択するオプションが あります。セキュア MQTT の有効なポートを使用する必要があります。また、新しいカスタム インストールまたは以前の バージョンからのアップグレードでは、セキュア MQTT に 0 を入力しないようにする必要があります。 4. [次へ]をクリックします。 図 88. アップグレード 86 Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョン 3.
5. セキュア MQTT 通信用のポートを選択します。デフォルト ポートは 8443 です。 メモ: セキュア MQTT 通信用のポート番号を 0 にすることはできません。ポート選択オプションは、Wyse Management Suite バージョン 3.x、3.1、3.1.1 から 3.3 に更新しているときに表示されます。 メモ: URL を変更する場合は、[推奨される変更を適用]チェックボックスを選択します。Wyse Management Suite バージ ョン 3.2 と 3.2.1 から 3.3 に更新しているときに、[MQTT 設定のアップデート]メッセージが表示されます。 図 89. MQTT ポートの選択 6. [Dell Wyse Management Suite - InstallShield ウィザード]ウィンドウで、[はい]をクリックします。 Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョン 3.
図 90. アップグレード 88 Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョン 3.
図 91. アップグレード Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョン 3.
図 92. アップグレード完了 表 2. Wyse Management Suite アップグレード パス 90 アップグレード タイプ アップグレード パス 互換性 3.2~3.3 3.2 > 3.2.1 > 3.3 対応 3.2.1~3.3 3.2.1 > 3.3 対応 Wyse Management Suite バージョン 1.4/1.4.1/2.x/2.1 から Wyse Management Suite バージョン 3.
12 トラブルシューティング このタスクについて このセクションでは、クラスターのセットアップに関する Wyse Management Suite バージョン 1.x のトラブルシューティング情報 について説明します。 ● 問題:サーバインストール関係の問題をチェックするために必要な Wyse Management Suite のログファイルの位置が不明です。 回避策:ログ ファイルは%temp% WMSInstall.log フォルダーにあります。 ● 問題:アプリケーション関係の問題をチェックするために必要な Tomcat サービスに関するログファイルの位置が不明です。 回避策:クラスター内のノード/サーバーのいずれかが機能せず、MySQL クラスターの一部になっていない場合は、以下の手 順を実行します。 1. クラスター ノードを再起動し、シェル プロンプトで var cluster = dba.rebootClusterFromCompleteOutage(); コマンドを実行します。 2. コマンド dba.
図 93. エラー メッセージ 回避策:\ProgramData\MySQL\MySQL Server 5.7 ディレクトリーにある my.conf ファイルのサーバー ID エントリーを 変更します。 図 94. サーバー ID の変更 問題:高可用性アップグレードのたびに、インストーラーが db.serversincluster と db.queuelock をサーバー ノードの IP アドレスまたはホスト名に設定します。 回避策:高可用性アクセス ポイント IP アドレスまたはホスト名の db.serversincluster と db.