Dell Wyse Management Suite バージョン 2.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2020 Dell Inc. またはその関連会社。。Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc. またはその子会社の商標です。その他の商標 は、それぞれの所有者の商標である場合があります。 March 2020 Rev.
目次 1 はじめに.......................................................................................................................................4 2 ハードウェア要件.......................................................................................................................... 5 3 Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ...............................................................................6 4 導入の詳細.............................................................................................................
1 はじめに Wyse Management Suite は、Dell Wyse シンクライアントを一元的に設定、監視、管理、最適化するための次世代管理ソリューショ ンです。この新しいスイートでは、機能性とパフォーマンスに優れた使いやすい Thin Client を容易に導入し、管理することができ ます。また、クラウド / オンプレミスでの導入、モバイルアプリケーションによるリモート管理、BIOS 設定やポートロックダウン など、高度な機能オプションも提供されています。その他の機能には、デバイス検出 / 登録、資産 / インベントリ管理、設定管 理、オペレーティングシステム / アプリケーションの展開、リアルタイムのコマンド、エンドポイントの監視 / アラート / レポー ト / トラブルシューティングなどがあります。 本書では、最大 12 万台のデバイスを管理するために、プライベートクラウド上の 1 台の仮想マシンまたはサーバに Wyse Management Suite を導入する戦略について説明します。 4 はじめに
2 ハードウェア要件 次の表に、ハードウェアの要件を示します。 表 1.
3 Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ 作業スペースに導入する Wyse Management Suite のインストーラコンポーネントは、次のとおりです。 • • • • • • WMS ウェブアプリケーション - Wyse Management Suite をホストするアプリケーションサーバ。 Memcached - パフォーマンスと拡張性のためにデータのキャッシュに使用されます。 MQTT - シンクライアントに通知をプッシュするために使用されます。 MongoDB – パフォーマンスと拡張性のための No-SQL データベース。 MariaDB - 構造化されたデータと正規化のためのリレーショナル データベース。 EMSDK - Teradici デバイスを管理する SDK。 図 1.
4 導入の詳細 本章では、Wyse Management Suite の導入アーキテクチャの詳細について説明します。 Wyse Management Suite は、最大 12 万台の接続デバイスをサポートします。 1 台のサーバに導入すると保守も簡単に行えますが、複数台のサーバに Wyse Management Suite を導入する場合もあります。 1 台のサーバに導入して 5 万台の Thin Client デバイ スをサポートする 1 台のサーバで 5 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は次のとおりです。 表 2. ハードウェアの仕様 アプリケーション ハードウェアの仕様 Wyse Management Suite • • • 4 CPU 16 GB RAM 120 GB HDD 1 台のサーバに導入して 12 万台の Thin Client デバイ スをサポートする 1 台のサーバで 12 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は、次のとおりです。 表 3.
図 2. Wyse Management Suite を 1 台のサーバに導入 Teradici デバイスをサポートするための導入の詳細 Teradici デバイスをサポートするには、Wyse Management Suite に加えて EMSDK ソフトウェアコンポーネントをインストールする 必要があります。EMSDK コンポーネントは WMS.
図 3.
図 4.
図 5.
図 6.
5 カスタムのポート設定 Wyse Management Suite では、インストール済みアプリケーションのデフォルトポートとして次のポートが使用されます。 • • • • • • Apache Tomcat: 443 MariaDB データベース: 3306 Mongo データベース: 27017 MQTT Broker: 1883 Memcached: 11211 EMSDK:5172、49159 - Teradici デバイスの管理にのみ必要なオプション 上記の 1 つまたは複数のサービスには、デフォルトのポートを使用することをお勧めします。ポートの競合があり、デフォルトポー トを使用できない場合は、Wyse Management Suite では、インストール中にデフォルト ポートを変更することができます。 上記のサービスの 1 つまたは複数に対してデフォルト以外のポートを使用するには、Wyse Management Suite のインストール中にカ スタムインストール オプションを使用します。次の画面に表示されるオプションを使用すると、MongoDB と MariaDB のローカル データベー
a) テキスト エディターで、\wmsmqtt\mqtt.conf ファイルを編集します。 b) 次のエントリに注意してください。 # Port to use for the default listener #port 1883 c) port 1883 エントリのコメントを外し、ポート番号を優先ポートに変更します。たとえば、port 2883 とします。 d) ファイルを保存し、MQTT ブローカー サービスを開始します。 e) 次のエントリーをチェックして、MQTT ブローカー サービスが新しいポートで実行されていることを確認します。 ps> get-nettcpconnection –LocalPort 2883 3. Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。 a) コマンド プロンプト セッションを開き、cd C:\Program Files\DELL\WMS\MongoDB\bin に移動します。 b) コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。 >mongo stratus -u stratus -p -eval "db
b) ファイル内のプロパティを優先ポート番号に変更します。たとえば、mongodb.seedList=localhost\:27027 としま す。 c) ファイルを保存し、Tomcat サービスを開始します。目的のポートでサービスが実行されていることを確認します。たとえ ば、ps>get-nettcpconnection –LocalPort 27027 とします。 リモートリポジトリ Wyse Management Suite では、アプリケーション、オペレーティングシステムイメージなどのために、ローカルリポジトリとリモー トリポジトリを使用できます。ユーザーアカウントが地理的に分散している場合、デバイスがローカルリポジトリからイメージをダ ウンロードできるように、分散したユーザーアカウントごとに別のローカルリポジトリを配置する構成が効率的です。この柔軟性 は、WMS_Repo.exe ソフトウェアで実現されます。WMS_Repo.
5. 登録 をクリックして登録を開始します。パブリッククラウドで登録を行っている場合は、パブリック WMS 管理ポータルへの 登録 を選択します。 図 8. パブリッククラウドでの登録 6. 次の詳細情報を入力して、登録 をクリックします。 a) Wyse Management Suite サーバの URL メモ: Wyse Management Suite v1.0 に登録しないと、MQTT Server URL を使用することはできません。 b) c) d) e) f) WMS リポジトリ URL(URL をドメイン名でアップデート) Wyse Management Suite 管理者のログインユーザー名情報 Wyse Management Suite 管理者のログインパスワード情報 リポジトリパス情報 7.
図 9. 登録に成功 8. Wyse Management Suite ポータルの次の画面で、リモートリポジトリの登録成功を確認します。 図 10. ポータルでの登録に成功 9. WMS_Repo.
図 11. 証明書のアップロード 10. サーバが再起動し、アップロードされた証明書が表示されます。 図 12.
11. Wyse Management Suite が自己署名証明書またはプライベートドメイン証明書で有効になっている場合は、Wyse Management Suite リポジトリサーバに証明書をアップロードして、Wyse Management Suite CA の資格情報を検証できます。 図 13. トラストストア証明書 12. 登録時に入力した C:\wmsrepo に移動し、すべてのリポジトリファイルが保存され、管理されているフォルダを表示すること ができます。 Wyse Management Suite リポジトリサービスの管理 Wyse Management Suite リポジトリーは、Windows ローカル サービス ウィンドウに[Dell WMS Repository: Tomcat Service]と して表示されます。また、サーバーの再起動時に自動的に開始されるように、次のように設定されています。 カスタムのポート設定 19
6 Wyse Management Suite バージョン 1.x から 2.x へのアップグレード Wyse Management Suite をバージョン 1.x から 2.x にアップグレードするには、次の手順を実行します。 1. Wyse Management Suite 2.x インストーラー パッケージをダブルクリックします。 2. [ようこそ]画面のライセンス契約を読み、[次へ]をクリックします。 3.
7 メンテナンス 本章では、データベースのバックアップを作成する方法について説明します。 データベースのバックアップ データベースのバックアップを作成する前に、Tomcat サービスを停止します。Tomcat サービスは Dell WMS: Tomcat Service として 識別されており、ローカルサービスから停止する必要があります。 MongoDB のコンテンツをダンプするには、次のコマンドを実行します。 mongodump --host -u stratus –p --authenticationDatabase admin --db stratus --out ".\wmsmongodump" MarioDB のコンテンツをダンプするには、次のコマンドを実行します。 mysqldump --routine –h -ustratus –p stratus > ".\wmsdump.