Dell Wyse 5070 Extended Thin Client ユーザーズガイド 規制モデル: N12D 規制タイプ: N12D001 March 2020 Rev.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2018-2020 Dell Inc. またはその関連会社。。Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc.
目次 章 1: Dell Wyse 5070 Extended Thin Client へようこそ........................................................................ 6 章 2: シャーシの概要........................................................................................................................ 7 章 3: シン クライアントの主要コンポーネント..................................................................................... 9 章 4: Wyse 5070 シンクライアント用にサポートされているシステム周辺機器........................................10 対応ディスプレイ................................................
物理的仕様........................................................................................................................................................................... 41 環境........................................................................................................................................................................................41 章 10: ThinOS での Wyse 5070 シンクライアントの設定.....................................................................42 はじめに..............................
電力管理画面のオプション............................................................................................................................................. 68 POST 動作画面のオプション..........................................................................................................................................69 ワイヤレス画面のオプション......................................................................................................................................... 70 仮想化サポート画面のオプション..............................
1 Dell Wyse 5070 Extended Thin Client へようこ そ Wyse 5070 Extended Thin Client は、クアッドコアプロセッサを搭載した高パフォーマンスのシンクライアントで、安全で、管理が 容易な仮想デスクトップ環境を実現します。シンクライアントは、ThinOS、ThinLinux、Windows 10 IoT Enterprise オペレーティング システムをサポートしています。 Dell Wyse 5070 は、5000 シリーズのシンクライアントで、次の機能を提供します。 ● Intel Gemini Lake Pentium Quad Core プロセッサ。 ● Realtek ALC3253 および Intel オーディオコントローラ。 ● Intel UHD グラフィックス 605 とオプションの 4 GB GDDR5 メモリ搭載外付けグラフィックスカード(AMD E9173)。 ● 共通アクセスカードリーダー(オプション)。 6 Dell Wyse 5070 Extended Thin Client へようこそ
2 シャーシの概要 このセクションでは、Dell Wyse 5070 Extended Thin Client の前面および背面のビューについて説明します。 図 1. シャーシの概要 1. 電源ボタン / 電源ライト シンクライアントの電源がオフまたはスリープ状態の場合に、このボタンを押すと電源がオンになります。 2. 共通アクセスカードリーダー マルチファクタ認証の CAC またはスマートカードを読み取ります。 3. USB 2.0 ポート 外付けストレージデバイスやプリンタなどの周辺機器を接続します。データ転送速度は最大で 480 Mbps です。 4. USB 2.0 ポート(PowerShare 対応) 外付けストレージデバイスやプリンタなどの周辺機器を接続し、シンクライアントがスリープ状態のときに USB デバイスを充 電します。データ転送速度は最大で 480 Mbps です。 5. ヘッドセットポート ヘッドフォンまたはスピーカーを接続します。これは、Pentium プロセッサベースのモデルで利用できます。 6.
シリアルデバイスを接続して、データと電源を転送します。 8. ライン出力ポート アクティブなスピーカーへのオーディオ出力を示します。外付けストレージデバイス、ディスプレイ、またはプリンタなどの周 辺機器を接続します。データ転送速度は最大で 10 Gbps です。 9. ヘッドセットポート ヘッドフォン出力、ヘッドセット(ヘッドフォンとマイクのコンボ)、スピーカーを接続します。 10. USB Type-C ポート 外付けストレージデバイス、ディスプレイ、プリンタなどの周辺機器を接続できます。データ転送速度は最大で 5 Gbps です。 最大 5 V/3 A の電源出力で、より高速な充電が可能になります。 11. USB 3.0(Smart Power On 対応) キーボードまたはモニターを接続して、シンクライアントをオフ状態からウェイクアップします。 12. USB 3.0 ポート ストレージデバイスやプリンタなどの周辺機器を接続します。データ転送速度は最大で 5 Gbps です。 13. ディスプレイポート 外部ディスプレイまたはプロジェクタを接続します。 14.
3 シン クライアントの主要コンポーネント 1. シャーシカバー 2. PCIe モジュール 3. コイン型電池 4. スピーカーおよび電源ボタン 5. CAC リーダー 6. メモリ 7. システム基板 8. ソリッドステートドライブ 9. ワイヤレス カード 10. ヒート シンク 11.
4 Wyse 5070 シンクライアント用にサポートされ ているシステム周辺機器 このセクションでは、Wyse 5070 シンクライアントの一部として同梱されている、対応システムの周辺機器の詳細を説明します。 トピック: • • • 対応ディスプレイ サポートされるマウント サポートされているシステムの周辺機器 対応ディスプレイ Dell Wyse 5070 シンクライアントでサポートされる Dell ディスプレイは次のとおりです。 ● MR2416 ● U2518D ● U2718Q ● U2419H/HC ● U2415 ● U2719D/DC ● P2415Q ● P2417H ● P2317H ● P2217H ● P2016 ● P2419H/HC ● P2719H/HC ● P4317Q ● E2417H ● E2318H ● E2218HN ● E2016H ● E1916H ● P3418HW ● P2219HC/P2219H ● P2319H 上記ディスプレイの詳細については、デルサポートを参照してください。 10 Wyse 5070 シンクライアント用にサポートされているシステム
サポートされるマウント このセクションでは、Wyse 5070 シンクライアントのサポートされているマウントの詳細を説明します。 ● P マウント ● E マウント ● U マウント ● デュアル VESA マウント ● VESA ウォールマウント メモ: 垂直スタンドは、Wyse 5070 シンクライアントの一部として同梱されています。 マウントの詳細については、「Dell サポート」を参照してください。 サポートされているシステムの周辺機器 このセクションでは、Wyse 5070 シンクライアントのサポートされているシステム周辺機器の詳細を説明します。 ● Dell Pro ステレオヘッドセット ● Jabra Pro 935 ワイヤレスヘッドセット(モノラル) ● Microsoft LX-6000 ヘッドセット ● Dell USB 有線キーボードと光学式マウス ● Dell USB 有線キーボードとスマートカードリーダー ● チェリースマートカードキーボード ● Dell ワイヤレスキーボードとマウス システムアクセサリの詳細については Dell サポートを参照してください。 Wyse 5070
5 シンクライアントのセットアップ このセクションでは、Wyse 5070 Extended Thin Client をオンプレミスでセットアップする方法について説明します。 Wyse 5070 Extended Thin Client は、職場で使用している次のいずれかのオペレーティングシステムでセットアップできます。 ● ThinOS ● Windows 10 IoT Enterprise ● ThinLinux Wyse 5070 Extended Thin Client をセットアップするには、次の手順を実行します。 1. スタンドを取り付けます。 図 2. スタンドを取り付ける 2.
図 3. キーボードとマウスの取り付け 3. ネットワークケーブルを接続します。 図 4. ネットワークケーブルを接続する 4.
図 5. ディスプレイを接続する 5.
図 6.
6 シンクライアントでの作業を開始する前に シンクライアントで作業をする前に、次の手順を実行する必要があります。 メモ: 安全にお使いいただくためのベストプラクティスの詳細に関しては、規制順守ホームページ www.dell.com/regulatorycompliance をご覧ください。 1. 開いているファイルをすべて保存してから閉じ、実行中のアプリケーションをすべて終了します。 2. Start(スタート) > Power(電源) > Shut down(シャットダウン) をクリックして、シンクライアントをシャットダウンし ます。 メモ: シャットダウンの手順は、各オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。 3. シンクライアントおよび取り付けられているすべてのデバイスをコンセントから外します。 4. シンクライアントからすべてのネットワークケーブルを外します。 5.
7 シンクライアントでの作業後 メモ: シンクライアント内部に外れたネジやゆるんだネジを残さないでください。シンクライアントが損傷する場合がありま す。 1. すべてのネジを取り付けて、シンクライアント内部に外れたネジが残っていないことを確認します。 2. シンクライアントでの作業を始める前に、取り外したすべての外付けデバイス、周辺機器、ケーブルを接続します。 3. シンクライアント、および取り付けられているすべてのデバイスをコンセントに接続します。 4.
8 コンポーネントの取り外しと取り付け 本項では、シンクライアントのシャーシとメモリモジュールの取り外し方法および取り付け方法について説明します。 トピック: • • • • シャーシカバー PCIe モジュール CAC リーダー メモリ シャーシカバー シャーシカバーは、シンクライアント全体のセキュリティを提供し、シンクライアント内部での適切な通気の維持にも役立ちます。 シャーシカバーの取り外し 手順 1. 「シンクライアントでの作業前」の手順に従います。 2.
図 7. 蝶ネジを緩める 3.
図 8. カバーをスライドさせる 4.
図 9. カバーを持ち上げる シャーシカバーの取り付け 手順 1.
図 10. タブの位置を合わせる 2.
図 11. カバーをスライドさせる 3.
図 12. 蝶ネジを締める 4. 「シンクライアントでの作業後」の手順に従います。 PCIe モジュール PCIe モジュールは、古い PCI/PCI-X バスに代わる高速シリアルモジュールです。PCIe は、PCI ホストとすべてのデバイスが共通の アドレス、データ、および制御線のセットを共有する共有パラレルバスアーキテクチャを使用します。 PCIe モジュールの取り外し 前提条件 シャーシカバーを取り外します。 手順 1. 「シンクライアントでの作業前」の手順に従います。 2.
図 13.
図 14. PCIe モジュールが取り外された状態 PCIe モジュールの取り付け 手順 1.
図 15. PCIe モジュールの位置を合わせる 2.
図 16. PCIe モジュールを押し込む 3. 「シンクライアントでの作業後」の手順に従います。 作業を終えた後に シャーシカバーを取り付けます。 CAC リーダー CAC リーダーは、スマートカードをマルチファクタ認証用に読み込むことができます。 CAC リーダーの取り外し 前提条件 1. シャーシカバーを取り外します。 2. 該当する場合は、PCIe モジュールを取り外します。 手順 1. 「シンクライアントでの作業前」の手順に従います。 2.
図 17. ケーブルの取り外し 3.
図 18. ネジの取り外し 4.
図 19. CAC リーダーが取り外された状態 CAC リーダーの取り付け 手順 1. CAC リーダーブラケットのネジ穴をシステム基板とシャーシのネジ穴に合わせます。 2.
図 20. ネジ穴の位置を合わせてネジを交換 3.
図 21. CAC ケーブルを接続 4. 「シンクライアントでの作業後」の手順に従います。 作業を終えた後に 1. 該当する場合は、PCIe モジュールを取り付けます。 2. シャーシカバーを取り付けます。 メモリ メモリモジュールは、システム基板のメモリスロットに取り付けられている DRAM 集積回路を搭載した回路基板です。 メモリモジュールの取り外し 前提条件 1. シャーシカバーを取り外します。 2. 該当する場合は、PCIe モジュールを取り外します。 3. CAC リーダーを取り外します。 手順 1.
2. メモリモジュールスロットの両端にある固定クリップを、メモリモジュールが持ち上がるまで指先で広げます。 図 22. メモリモジュールの取り外し 3.
図 23. メモリカードが取り外された状態 メモリモジュールの取り付け 手順 1. メモリモジュールの切り込みをメモリモジュールスロットのタブに合わせます。 2.
図 24. メモリモジュールの取り付け 3. 「シンクライアントでの作業後」の手順に従います。 作業を終えた後に 1. CAC リーダーを取り付けます。 2. 該当する場合は、PCIe モジュールを取り付けます。 3.
9 技術仕様 このセクションでは、Wyse 5070 Extended Thin Client の技術仕様について説明します。 トピック: • • • • • • • • • • • • • システム仕様 プロセッサ オペレーティングシステム メモリの仕様 ストレージ オーディオの仕様 通信の仕様 ポートおよびコネクタの仕様 セキュリティ バッテリーの仕様 AC アダプタの仕様 物理的仕様 環境 システム仕様 このセクションでは、シンクライアントのシステム仕様について説明します。 表 1. システム仕様 特長 仕様 チップセット Intel Gemini Lake DRAM バス幅 64 ビット フラッシュ EPROM SPI 16 MB プロセッサ このシンクライアントには、次のプロセッサが搭載されています。 表 2.
表 2. プロセッサの仕様 (続き) 特長 Intel Gemini Lake Pentium クアッドコア 最大 3 コアバースト周波数 2.7 GHz 最大 4 コアバースト周波数 2.7 GHz グラフィックスエグゼクティブユニット(EU) 18 グラフィックス最小周波数 100 MHz グラフィックスベース周波数 250 MHz グラフィックス最大動的周波数 800 MHz サポート対象のメモリテクノロジー LPDDR4、DDR4 最大メモリコントローラ周波数 2400 MT/ 秒 チャネルあたりサポート対象の DIMM 2台 TjMax 105 ℃(221 ℉) 熱設計電力(TDP) 10 W オペレーティングシステム 次のオペレーティングシステムは、Wyse 5070 シンクライアントのみでサポートされています。 ● ● ● ● ThinLinux ThinOS PCoIP 対応 ThinOS Windows 10 IoT Enterprise メモリの仕様 このセクションでは、シンクライアントのメモリの仕様について説明します。 表 3.
表 4. ストレージの仕様 (続き) 特長 仕様 標準 SATA インタフェース ● ● ● ● ● コネクタタイプ 75 ピン SATA ベースの M.2 モジュールピン配列 供給電圧 3.3 V +- 5% 動作時温度 0˚C ~ 70˚C 容量 ● eMMC - 16 GB および 32 GB ● SSD - 0、32、64、128、256、512(最大) GB フラッシュ管理 ● ● ● ● シリアル ATA v3.2 SATA 6.0 Gbps インタフェース ATA-8 コマンドセット 自己監視、分析、および報告テクノロジ(S.M.A.R.T) 最大キュー深度 32 の NCQ のサポート 内蔵ハードウェア ECC SSD の寿命延長のための動的および静的摩耗調節機能 不良ブロックのフラッシュ管理 長時間にわたりドライバのハイパフォーマンスを維持する TRIM コマンドをサポート ● ATA レジスタとコマンドセット(ATA-8/ACS-2 標準)をサ ポート オーディオの仕様 このセクションでは、シンクライアントのオーディオ仕様について説明します。 表 5.
表 6. 通信の仕様 (続き) 特長 仕様 アンテナ ● ワイヤレスカードに接続されたデュアル外部アンテナ ● 周波数(GHz)– 2.4 および 5 ワイヤレスオプション ● Intel デュアルバンドワイヤレス - AC 2 × 2 ● Bluetooth 5.0 用 USB 2.0 インタフェース ポートおよびコネクタの仕様 本項では、シンクライアントのポートとコネクタについて詳しく説明します。 表 7. ポートおよびコネクタの仕様 特長 仕様 オーディオ ● ヘッドセット / マイクコンボジャック(2) ● ヘッドフォンジャック(1) ビデオ ● DisplayPort v1.2a(2)、最大 2 台のディスプレイ(4K x 60 Hz)をサポート ● DisplayPort v1.2a(音声出力なし)(1) ● VGA(1) - オプション ネットワークアダプタ ● RJ45 コネクタ(1) ● 2 番目の RJ45 または SFP モジュール(ファイバおよび 1 Gbps の銅線) - オプシ ョン 前面 USB ● USB 2.
AC アダプタの仕様 本項では、シンクライアントの電源アダプタの仕様について説明します。 表 9. AC アダプタの仕様 特長 仕様 タイプ 130 W 入力電圧 100-240 VAC 入力電流(最大) 1.8 A 入力周波数 50-60 Hz 出力電流 6.7 A 定格出力電圧 19.5 VDC 温度範囲(動作時) 0 ~ 40 °C(32 ~ 104° F) 温度範囲(非動作時) -40 ~ 70 °C (-40 ~ 158° F) 物理的仕様 本項では、シンクライアントの物理的寸法について説明します。 表 10. 物理的仕様 特長 仕様 高さ 18.4 cm(7.24 インチ) 幅 6.6 cm(2.5 インチ) 奥行き 18.4 cm(7.24 インチ) 重量 1.47 kg(3.25 ポンド) 環境 このセクションでは、シンクライアントの環境仕様について説明します。 表 11.
10 ThinOS での Wyse 5070 シンクライアントの設 定 このセクションでは、ThinOS で実行される Wyse 5070 シンクライアントの簡単な設定方法および効率的な管理方法について説明 します。 トピック: • • • • • はじめに First Boot(最初の起動) ウィザードを使用した ThinOS の設定 Wyse ThinOS を実行している Wyse 5070 Thin Client へのログオン ローカル設定メニュー プリンタ設定項目の設定 はじめに Dell Wyse ThinOS ファームウェアを実行しているシンクライアントは、最適なシンクライアントのセキュリティとパフォーマンスを 実現できるよう設計されています。これらの効率的な専用のシンクライアントは、ウイルスとマルウェアに対応し、Citrix、 Microsoft、VMware、および Dell vWorkspace 環境、およびその他の主要インフラストラクチャのアプリケーション、ファイル、お よびネットワークリソースへの高速アクセスを提供します。ThinOS ベースのシンクライアントは、自己管理が行われ、
メモ: First Boot(最初の起動) ウィザードを終了するには、ネットワーク接続ステータスの確認画面で、Ctrl + Esc キーを押 します。 3. Would you like to load a ThinOS configuration file from USB?(USB から ThinOS 設定ファイルをロードしますか?) 画面で、 次のいずれかを実行します。 ● ThinOS 設定ファイルを USB ドライブからロードするには wns.
● WMS - グループ登録キーと Wyse Management Suite サーバ URL を入力して、シンクライアントを Wyse Management Suite に登録します。 ● WDM - IP アドレスまたはホスト名を入力します。 ● Disable SSL warning(SSL の警告を無効にする) - このチェックボックスを選択すると、SSL(Secure Sockets Layer)接続 が無効になります。 ● Certificates Manager(証明書マネージャ) - Certificates Manager(証明書マネージャ) をクリックして、証明書をイン ポートまたはリクエストします。 メモ: Management Configuration(管理設定) 画面を終了し、ThinOS システムデスクトップをロードするには Exit(終 了) をクリックします。 7.
デスクトップでは、デスクトップオプション(クラシックデスクトップまたはゼロデスクトップ)を選択し、Remote Connections (リモート接続) ダイアログボックスの Visual Experience(ビジュアルエクスペリエンス) タブを使用して、必要な接続を作成でき ます。 Remote Connections(リモート接続) ダイアログボックスを開くには、次のいずれかのタスクを実行します。 ● Classic Desktop(クラシックデスクトップ) - ユーザー名をクリックしてから、System Setup(システムセットアップ) > Remote Connections(リモート接続) を順に選択します。 メモ: ユーザー名は、ログオンしているユーザーを示し、タスクバーの左下のペインに表示されます。 ● Zero Desktop(ゼロデスクトップ) - たとえば、Zero Toolbar(ゼロツールバー) の System Settings(システム設定) アイコ ンをクリックしてから、Remote Connection(リモート接続) をクリックします。 ローカル設定メニュー ローカル設
マウスの設定 マップの設定を行うには、次の手順を実行します。 1. デスクトップから System Setup(システムセットアップ) をクリックし、Peripherals(周辺機器) をクリックします。 Peripherals(周辺機器) ダイアログボックスが表示されます。 2. Mouse(マウス) タブをクリックし、マウスの速度とマウスの方向を選択します。 3. Swap left and right mouse buttons(左右のマウスボタンを切り替える) チェックボックスをオンにすると、左利き用のマウ スボタンの動作に切り替わります。 4. OK をクリックして設定を保存します。 ディスプレイセットアップの設定 Display Setup(ディスプレイセットアップ) ダイアログボックスで、接続されているモニターのディスプレイを設定します。 ディスプレイセットアップは、次のように設定します。 1.
LPD の設定 1. デスクトップメニューから、System Setup(システムセットアップ)、Printer(プリンタ) を順にクリックします。 Printer Setup(プリンタセットアップ) ダイアログボックスが表示されます。 2. LPD タブをクリックし、Windows 以外のネットワークプリンタに印刷するときに、次のガイドラインを使用します。 メモ: プリンタが、ラインプリンタリクエストから承認されていることをベンダーと確認してください。 a. Select LPD(LPD の選択) - リストから必要なポートを選択します。 b. Printer Name(プリンタ名) - (必須)Windows プリンタドライバに表示されているプリンタの名前を入力します。 c.
c. Printer Identification(プリンタ ID) - Windows printer driver name(Windows プリンタドライバ名) のプリンタの名前 とモデルを入力します(大文字または小文字を区別、スペースを含む)。USB で直接接続されたプリンタのほとんどは、プ リンタ ID を自動で報告または入力します。 このエントリは、Microsoft Windows システムのプリンタのデバイスドライバ名か、デバイスドライバにマッピングするキ ーのいずれかである必要があります。プリンタ名は、標準的な USB 直接接続プリンタ、または USB に接続されていない Windows ホスト上のプリンタの Generic / Text Only(汎用 / テキストのみ) を識別するために使用されます。ドライバ名 のマッピングは、グローバルプロファイル(wnos.ini)の一部としてシステムで読み込まれたプリンタマッピング ファイル から実行されるか、MetaFrame プリンタ設定ファイル(\winnt\system32\wtsprnt.
メモ: プリンタがネットワーク上で別のシンクライアントに接続されている場合は、LPD キュー名と、シンクライアント 上の Printer Name(プリンタ名) ボックスに表示されているコンテンツが同一である必要があります。 f. Printer Class(プリンタクラス) - (オプション)リストからプリンタクラスを選択します。 g. Enable the printer device(プリンタデバイスを有効にする) - このオプションを選択して、リモートデバイスでプリンタ を有効にします。 3. OK をクリックして設定を保存します。 SMB の設定 1. デスクトップメニューから、System Setup(システムセットアップ)、Printer(プリンタ) を順にクリックします。 Printer Setup(プリンタセットアップ) ダイアログボックスが表示されます。 2. SMB タブをクリックします。Windows ネットワークプリンタに印刷する場合は、次のガイドラインに従います。 a. Select SMB(SMB の選択) - リストから SMB を選択します。 b.
11 ThinLinux での Wyse 5070 シンクライアント このセクションでは、ThinLinux で実行している Wyse 5070 シンクライアントの簡単な設定方法と、効率的な管理方法について説 明します。 トピック: • • • はじめに ThinLinux を実行している Wyse 5070 Thin Client へのログオン Wyse ThinLinux での周辺機器設定項目の設定 はじめに Dell Wyse ThinLinux を実行しているシンクライアントは、ユーザー管理のパラダイムをエレガントなアプリケーションアイコンで簡 素化し、シングルビルトインユーザーにより、シングルオペレーティングシステムの利点を備えながらも改善されたユーザーエクス ペリエンスを実現します。シンクライアントで実行されている ThinLinux は、セキュリティ、柔軟性、および業界をリードするエン タープライズレベルの可用性と、デルのシンコンピューティングの最適な管理機能を兼ね備えています。これは、サーバベース、ウ ェブベース、またはローカルのアプリケーション、また非標準の Linux 配信の導入がな
れます。プライマリモニターは左側(モニター 1)に、セカンダリモニターは右側(モニター 2)に表示されます。モニターの解像 度は、モニター機能を分析することで、システムによって自動検出されます。 1. Display(ディスプレイ) タブをクリックします。 Customize Your Display(ディスプレイのカスタマイズ) ページが表示されます。 図 25. ディスプレイ設定 2. ドロップダウンリストから Resolution(解像度) を選択します。 3. ドロップダウン リストから Rotation(回転) タイプを選択します。 ● ● ● ● Normal(通常) Right(右) Left(左) Upside-down(上下反転) 4. ON/OFF(オン / オフ) ボタンをクリックして、デュアルモニター構成で、デュアルディスプレイとミラーモードを切り替えま す。 5.
図 26. キーボード環境設定 1. セッションにログインした後で、ON/OFF(オン / オフ) ボタンをクリックして、Key presses repeat when held down(キー を押したまま、キー押下をリピートする) オプションを無効または有効にします。 2. スライダを左に移動すると、ポインタのリピート遅延時間が減少し、スライダを右に移動すると、ポインタのリピート遅延時間 が増加します。 3. スライダを左に移動すると、ポインタのリピート速度が遅くなり、スライダを右に移動するとポインタのリピート速度が増加し ます。 4. Keyboard layout(キーボードレイアウト) ボックスで使用するレイアウトを選択し、Add(追加) をクリックして、currently added layouts(現在追加されているレイアウト) リストに優先レイアウトを追加します。 5.
● 2 screens per row(1 行あたり 2 画面) - 次の表に示すように、アプレットウィンドウをプライマリモニターから残りのモ ニターへドラッグできるようにします。たとえば、アプレットウィンドウをプライマリモニターからモニター 2 へ水平にド ラッグしたり、モニター 3 へ垂直にドラッグしたりできます。 表 13.
図 27. マウスの環境設定 Mouse(マウス) 設定ページでは、マウスの環境設定を行えます。 1. Right(右) または Left(左) をクリックして、マウスの primary button(プライマリボタン) を設定します。 2. スライダを左に移動すると、ダブルクリック時のポインタの速度が速くなり、スライダを右に移動すると、ダブルクリックの 間隔が短くなります。 3. スライダを左に移動するとマウスポインタの速度が速くなり、スライダを右に移動すると、マウスポインタの速度が遅くなり ます。 4. Save(保存) をクリックして、変更内容を保存します。 プリンタの設定 デフォルトで Printers(プリンタ) 画面は Admin(管理) モードでのみ使用できます。Printer setting(プリンタの設定) ページ で、プリンタアイコンをクリックして gnome-control-center printer(gnome-control-center プリンタ)を起動します。 図 28.
図 29. Add New Printer(新しいプリンタの追加) 1. プリンタアイコンをクリックします。 gnome-control-center printer(Gnome-control-center プリンタ) ダイアログボックスが表示されます。 2. Add New Printer(新規プリンタの追加) ボタンをクリックして、左側ペインの使用可能なプリンタリストに新しいプリンタ を追加します。 Add a new printer(新規プリンタの追加) ウィンドウが表示されます。 3. プリンタのアドレスまたは検索結果をフィルタリングするテキストを入力します。 メモ: USB プリンタが接続されている場合は、デフォルトで表示されます。間違ったアドレスが入力されているか、USB が 接続されていない場合はプリンタが見つかりません。 4.
12 Windows 10 IoT Enterprise の Wyse 5070 シン クライアント このセクションでは、Windows 10 IoT Enterprise 上で実行している Wyse 5070 シンクライアントの簡単な設定方法および効率的な 管理方法について説明します。 トピック: • • • • • はじめに シンクライアントを設定する前に 自動および手動ログイン キーボードと地域の設定 デバイスとプリンタ はじめに Windows 10 IoT Enterprise を実行するシンクライアントからは、アプリケーション、ファイル、ネットワークリソースにアクセスで きます。Citrix Receiver、Microsoft リモートデスクトップ接続、VMware Horizon クライアントセッション、Dell Wyse vWorkspace サ ービスをホストするマシンのアプリケーションとファイルを使用することができます。 他のローカルにインストールされたソフトウェアでは、シンクライアントのリモート管理が可能であり、ローカルメンテナンス機能 が提供されます。64 ビット Window
通常使用時に書き込みフィルタがオフになっていたり、Windows ページファイルが有効になっている状態で、Dell Wyse Windows Embedded Thin Client の操作を行うと、フラッシュ /SSD ストレージの早期消耗、パフォーマンスの低下、製品寿 命の短縮などの原因となります。 こうした指示に従わなかったことで問題が発生した場合、デルはシンクライアントデバイスまたはコンポーネントについての 保証、サポート、修理、または交換を行いません。 シンクライアントを起動すると、デフォルトでユーザーのデスクトップに自動的にログインします。 メモ: タスクバーの Windows アイコンが スタート メニューボタンです。 別のユーザーまたは管理者としてログインするには、次の手順を実行します。 1. Start(スタート) > User icon(ユーザーアイコン) > Sign Out(サインアウト) の順にクリックして、現在のデスクトップ からログアウトします。 2. ロック画面上の任意の場所をクリックすると、ログイン ウィンドウが表示されます。 3.
2. Start(スタート) > Control Panel(コントロールパネル) > Region(地域) の順に選択します。 Region(地域) ダイアログボックスが表示されます。 3. Formats(形式) タブで、言語、日付と時刻の形式を設定します。 形式をカスタマイズするには、以下の手順を実行します。 a. Additional Settings(追加の設定) をクリックします。 Customize Format(形式のカスタマイズ) ウィンドウが表示されます。 b. 設定をカスタマイズして、OK をクリックします。 4. Apply(適用)、OK の順にクリックします。 5. Location(場所) タブで、特定の場所を選択して、ニュースや天気などの追加情報を表示します。 6.
画面の解像度 ウィンドウを開くには、次の手順を実行します。 1. 管理者 としてログインします。 2. スタート > コントロールパネル > ディスプレイ > ディスプレイの設定の変更 の順に選択します。 画面の解像度 ウィンドウが表示されます。画面解像度の設定方法の詳細については、www.microsoft.com を参照してください。 マルチモニターのセットアップ方法の詳細については、support.dell.
13 BIOS の概要 トピック: • • • • • • • • • • • • • • • • シンクライアント BIOS 設定へのアクセス セットアップユーティリティの概要 起動順序 ナビゲーションキー 一般的な画面オプション システム設定画面のオプション ビデオ画面オプション セキュリティ画面オプション 安全起動画面のオプション パフォーマンス画面のオプション 電力管理画面のオプション POST 動作画面のオプション ワイヤレス画面のオプション 仮想化サポート画面のオプション メンテナンス画面のオプション システムログ画面のオプション シンクライアント BIOS 設定へのアクセス このセクションでは、Wyse 5070 シンクライアントの UEFI BIOS 設定について説明します。シンクライアントを起動する間、Dell ロゴが短時間表示されます。 1. 起動時に、F2 キーを押します。デフォルトのパスワード Fireport を入力します。 BIOS ダイアログボックスが表示されます。 2.
起動順序 起動順序設定を使用すると、システムセットアップに定義済みの起動デバイスの順序をバイパスして、特定のデバイスから直接起 動することができます。電源投入時の自己テスト(POST)中に、Dell ロゴが表示されたら、次の操作を実行できます。 ● F2 キーを押してセットアップユーティリティにアクセスする ● F12 キーを押して 1 回限りの起動メニューを立ち上げる 1 回限りの起動メニューでは診断オプションを含むオプションから起動可能なデバイスを表示します。起動メニューのオプション は以下のとおりです。 ● UEFI Boot(UEFI 起動) ○ UEFI: Hard drive, Partition 4(UEFI:ハードドライブ、パーティション 4) ○ Onboard NIC (IPV4)(オンボード NIC(IPV4)) ○ Onboard NIC (IPV6)(オンボード NIC(IPV6)) ● Other options(その他のオプション) ○ BIOS Setup(BIOS セットアップ) ○ BIOS Flash Update(BIOS フラッシュアップデート) ○ Diagnost
表 16.
システム設定画面のオプション 表 17.
表 17.
ビデオ画面オプション 表 18. ビデオ画面オプション オプション 説明 Primary Display(プライマリディスプレイ) このオプションは、システムで複数のコントローラが使用でき るときに、プライマリディスプレイにするビデオコントローラ を決定します。以下のオプションがあります。 ● Auto(自動)- デフォルトで有効に設定されています。 ● Intel HD Graphics(Intel HD グラフィックス) セキュリティ画面オプション 表 19.
表 19. セキュリティ画面オプション (続き) オプション 説明 Password Change(パスワードの変更) 管理者パスワードが設定されている場合、システムパスワードと ハードドライブパスワードに対する権限を有効または無効にす ることができます。 デフォルトでは、Allow Non-Admin Password Changes(管理 者以外のパスワード変更を許可する) オプションが選択されて います。 UEFI Capsule Firmware Updates(UEFI カプセルファームウェ このオプションを使用すると、UEFI カプセルのファームウェア アアップデート) を有効または無効にすることができます。このオプションで、 このシステムが UEFI カプセルアップデートパッケージを通じて BIOS をアップデートできるかどうかを制御します。このオプ ションはデフォルトで有効化されています。 TPM 2.0 Security(TPM 2.
表 20.
表 21. パフォーマンスオプション (続き) オプション 説明 Intel TurboBoost(インテルターボブースト) このオプションでは、プロセッサーのインテルターボブースト モードを有効または無効にすることができます。このオプショ ンは次のとおりです。 Enable Intel TurboBoost(インテルターボブーストを有効にする) ― このオプションはデフォルトで有効に設定されています。 電力管理画面のオプション 表 22.
表 22.
表 23. POST 動作のオプション (続き) オプション 説明 Full Screen Logo(全画面ロゴ) このオプションは、全画面ロゴを有効または無効にします。デ フォルトでは、Enable Full Screen Logo(全画面ロゴを有効にす る) オプションは有効になっていません。 ワイヤレス画面のオプション 表 24. ワイヤレスオプション オプション 説明 Wireless Device Enable(ワイヤレスデバイス有効) このオプションを使用すると、内蔵ワイヤレスデバイスを有効 または無効にすることができます。以下のオプションがありま す。 ● WLAN/WiGig ― デフォルトで有効 ● Bluetooth ― デフォルトで有効 仮想化サポート画面のオプション 表 25.
表 26. メンテナンスのオプション (続き) オプション 説明 動時に消去) オプションはデフォルトで有効になっていませ ん。影響を受けるデバイスのリストは次のとおりです。 ● ● ● ● 内蔵 SATA HDD/SSD 内蔵 M.2 SATA SSD 内蔵 M.
14 システムのトラブルシューティング 診断ライトやエラーメッセージなどのインジケータを使って、デバイスの操作中にトラブルシューティングを行うことができます。 トピック: • • • 電源状態と LED のステータス 電源の動作 電源 LED エラーコードの動作 電源状態と LED のステータス 表 28. 電源状態と LED の動作 インジケータ 電源 LED 症状 説明 単色の白 シンクライアントは動作しています ― S0 状態。 白色で点滅 シンクライアントはスリープ状態です ― S3 状態。 オフ シンクライアントはオフ状態です。 橙色に点灯 シンクライアントの起動が進行中です。 橙色に点滅 故障した電源装置です。 メモ: 電源ボタンを 4 秒以上押したままにして、シンクライアントを強制的にシャットダウンします。 電源の動作 表 29.
表 29. 電源の動作 (続き) AC システムの動作 POST エラーメッセージ AC アダプタの電源は CPU の電源状態よ りも低くなっています。 「No boot」状態でエラーメッセージが表示 システムが起動できる場合: されるが、システムがシャットダウンしま 警告 - xxxxxxW AC アダプタが検出されま す。 した。これはコンピュータ出荷時に同梱 されていた推奨の xxxxxxW AC アダプタ よりも容量が低いものです。この場合、シ ステムは起動できません。最善のシステ ムパフォーマンスが得られるように、デル xxxxxxW AC 以上の AC アダプタを接続し てください。任意のキーを押してシャッ トダウンします。 電源 LED エラーコードの動作 表 30.
○ デッドループで LED エラーコードパターンを繰り返します。 74 システムのトラブルシューティング
● タイプ B システムのトラブルシューティング 75
○ 可能な場合は、故障イベントを記録します。 76 システムのトラブルシューティング
○ LED エラーコードパターンを出力します。 システムのトラブルシューティング 77
○ LED エラーコードをさらに 3 回繰り返します。 78 システムのトラブルシューティング
○ LED がオレンジ色で点灯したままになります。 システムのトラブルシューティング 79
○ POST を続行します。 80 システムのトラブルシューティング