Dell EMC PowerVault MD3460 シリーズ ストレ ージ アレイ 導入ガイド February 2018 Rev.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 著作権 © 2016 すべての著作権は Dell Inc. またはその子会社にあります。 Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc.
目次 章 1: はじめに..................................................................................................................................5 システム要件........................................................................................................................................................................ 5 ストレージアレイについて................................................................................................................................................ 5 関連マニュアル.........................
Dell システムサービスタグの位置 .................................................................................................................................
1 はじめに 本ガイドには、Dell PowerVault MD3460 ストレージアレイの導入についての情報が記載されています。導入手順には次が含まれま す。 • • • ハードウェアの取り付け Modular Disk Storage Manager (MD Storage Manager)のインストール 初期システム設定 その他、システム要件、ストレージアレイの構成、ユーティリティに関する情報が記載されています。 メモ: 製品マニュアルの詳細については、「関連マニュアル」を参照してください。 MD Storage Manager を使用することにより、管理者は最適な可用性のためにストレージアレイを設定および監視することができま す。PowerVault MD Series シリーズのリソースメディアに収録されている MD Storage Manager のバージョンは、PowerVault MD3460 Series およびその他 PowerVault MD Series ストレージアレイ両方の管理に使用することができます。MD Storage Manager は、Microsoft Windows
未設定容量は、ディスクグループまたは DDP にまだ割り当てられていない物理ディスクで構成されます。未設定の容量を使用して 仮想ディスクを作成すると、ディスクグループが自動的に作成されます。ディスクグループ内の唯一の仮想ディスクが削除される と、そのディスクグループも削除されます。空き容量とは、どの仮想ディスクにも割り当てられていないディスクグループ内の容 量です。 データは、RAID テクノロジを使用してストレージアレイ内の物理ディスクに書き込まれます。RAID レベルは、物理ディスクにデー タが書き込まれる方法を定義します。異なる RAID レベルによって、異なるレベルのアクセス性、整合性、および容量が提供され ます。お使いのストレージアレイにある各ディスクグループと仮想ディスクには、特定の RAID レベルを設定することができます。 RAID の使用およびストレージソリューション内でのデータ管理の詳細については、dell.
2 ハードウェアの取り付け 本ガイドを使用する前に、次の手順を確認するようにしてください。 • • • 『Dell PowerVault MD3460/MD3860i/MD3860f Storage Arrays Getting Started Guide』(Dell PowerVault MD3460/MD3860i/ MD3860f ストレージアレイ - はじめに) — ストレージアレイに同梱の『Getting Started Guide』(はじめに)には、システムの初 期セットアップの設定に関する情報が記載されています。 『Dell PowerVault MD Series Storage Arrays Administrator's Guide』(Dell PowerVault MD シリーズストレージアレイ管理者ガイド) — 管理者ガイドには、ストレージアレイを設定する前に理解する必要がある重要な概念についての情報が記載されています。 詳細については、dell.
• • シングルパスデータ構成 — シングルパス構成では、最大 8 台のホストを接続することができます。これは非整合性構成です。 デュアルパスデータ構成 — デュアルパス構成では、最大 4 台のホストを接続することができます。 データ構成は、次の事柄を基本に選択してください。 • • 必要なホスト数 必要なデータ整合性レベル 整合性構成と非整合性構成 非整合性構成は、単一のホストからストレージアレイまでのパスをのみを提供する構成です。この種類の構成は、重要でないデー タストレージにのみ推奨されます。障害が発生したか取り外されたケーブル、障害が発生した HBA、または 障害が発生したか取り 外された RAID コントローラモジュールによるパスの障害は、ホストが ストレージアレイのストレージにアクセスできなくなる原因 になります。 整合性は、個別のデータパスをホストとストレージアレイ間にインストールすることによって確立され、各パスはストレージアレイ に取り付けられた 2 台の RAID コントローラモジュールのうちいずれか 1 台に設定されます。両方の RAID コントローラモジュール がストレージアレイ
図 2.
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図 4.
図 5.
図 6.
MD3060e 拡張のケーブル配線図 図 7.
図 8. デュアル拡張のケーブル配線図 新しい PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャでの拡張 メモ: MD3060e 拡張エンクロージャのホットプラグは推奨されません。アレイエンクロージャの電源を入れる前に、すべての MD3060e 拡張エンクロージャに電源を入れてください。PowerVault MD シリーズに役立つビデオ、およびその他リソースに ついては、dell.com/PVresources を参照してください。 新しい PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャを PowerVault MD3460 シリーズストレージアレイに接続するには、次の手順を実 行してください。 1. 拡張エンクロージャを追加する前に、ストレージアレイソフトウェアがインストールされ、最新バージョンであることを確認し ます。 詳細については、dell.com/powervaultmanuals の『Support Matrix』(サポートマトリクス)を参照してください。 2.
6. ストレージアレイの電源を切ります。 7. 影響を受けるシステム内にある拡張エンクロージャの電源を切ります。 8. 拡張エンクロージャをストレージアレイにケーブルで接続します。正しいケーブル配線図については、本ガイド前半にある 「PowerVault MD3060e 拡張エンクロージャのケーブル配線」の項を参照してください。 9. 拡張エンクロージャの電源を入れ、エンクロージャのステータス LED が青色になるまで待ちます。 10. ストレージアレイの電源を入れ、ステータス LED が装置の準備ができたことを示すまで待ちます。 • • 電源が入っている場合は、電源インジケータライトが緑色に点灯します。 サービスアクション必須インジケータライトが橙色に点灯した場合、PowerVault Modular Disk Storage Manager を使用してエ ラーを表示することができます。 11. ストレージアレイがオンラインで準備完了状態になったら、接続されているすべてのホストシステムの電源を入れます。 12.
3 MD Storage Manager のインストール Dell PowerVault MD シリーズのリソースメディアには、Linux および Microsoft Windows 両方のオペレーティングシステムのソフトウ ェアとドライバが含まれています。 メディアのルートには、ソフトウェアへの変更、アップデート、修正、パッチ、および Linux と Windows オペレーティングシステ ムの両方に適用されるその他の重要なデータが説明されている readme.txt ファイルが含まれています。readme.
プレミアム機能の有効化(オプション) PowerVault MD ストレージマネージャのアップグレード • • ホストバスアダプタおよびドライバのインストール 1. 2. 3. 4. ホストバスアダプタ(HBA)のインストール ケーブルを接続します。 HBA ドライバ、およびオペレーティングシステムの HBA パッチ / ホットフィックスをインストールします。 推奨 HBA 設定が適用されていることを確認してください。 グラフィカルインストール(推奨) MD Storage Manager で、ストレージアレイを設定、管理、監視します。MD Storage Manager をインストールするには、次の手順に 従います。 1. PowerVault MD シリーズリソースメディアを挿入します。 オペレーティングシステムによって異なりますが、インストーラは自動的に起動することがあります。インストーラが自動的に 起動しない場合は、インストールメディアのルートディレクトリ(またはダウンロードしたインストーライメージ)に移動し、 md_launcher.
追加設定および / またはソフトウェアについて、dell.com/powervaultmanuals で『Support Matrix 』(サポートマトリク ス)を参照してください。 コンソールインストール メモ: コンソールインストールは、グラフィカル環境を実行していない Linux システムにのみ適用されます。 リソースメディアのルートにある autorun スクリプトは、グラフィカル環境が実行されていない場合にこれを検知し、インストーラ をテキストベースモードで自動的に開始します。このモードでは、グラフィカルインストールと同じオプションが選択できます。 サイレントインストール Windows でのサイレントインストール Windows システムでサイレントインストールを実行するには、次の手順に従います。 1. インストールメディアまたはイメージの windows フォルダにある custom_silent.properties ファイルを、ホストサーバー上の 書き込み可能な場所にコピーします。 2. custom_silent.
4 インストール後のタスク Dell PowerVault ストレージアレイを初めて使用する際には、次の順序で初期設定を行います。この作業には、MD Storage Manager を使用します。 1. 帯域外管理には、IP アドレス、サブネットワークマスク(サブネットマスク)、およびゲートウェイを含め、各 RAID コントロー ラモジュールにつきネットワーク構成を設定する必要があります。 メモ: DHCP サーバーを使用してネットワーク構成を設定できます。 2.
初期セットアップタスク 1. 検出された最初のストレージアレイの名前が、EMW の デバイス タブに表示されます。 ローカルネットワーク上で検出されたすべてのストレージアレイのリストを表示するには、EMW の デバイス タブにある 検出済 みストレージアレイ を展開します。 2. 新しく取り付けられた MD3460 シリーズストレージアレイのデフォルト名は、名前なし となっています。MD Storage Manager に別の名前が表示された場合は、名前の横にある下矢印ボタンをクリックして、ドロップダウンリストから 名前なし をクリッ クし、アレイの名前を変更します。 3. 検出されたアレイをダブルクリックしてアレイの管理ウィンドウを開き、アレイの設定を変更します。 4. 初期セットアップタスクの実行 をクリックして、残りのインストール後のタスクの概要とリンクを確認します。 アレイを設定する準備が整いました。dell.
5 MD Storage Manager のアンインストール トピック: • • • • Windows からの MD Storage Manager のアンインストール Windows Server GUI バージョンからの MD Storage Manager のアンインストール Windows Server Core バージョンからの MD Storage Manager のアンインストール Linux からの MD Storage Manager のアンインストール Windows からの MD Storage Manager のアンイン ストール Microsoft Windows Server から Modular Disk Storage Manager をアンインストールするには、次の手順を実行します。 1. コントロールパネル から プログラムの追加または削除 をダブルクリックします。 2. プログラムの一覧から Dell MD Storage ソフトウェア を選択します。 3. 変更と削除 をクリックします。 アンインストール完了 ウィンドウが表示されます。 4.
Linux からの MD Storage Manager のアンインスト ール デフォルトでは、PowerVault MD Storage Manager は、/opt/dell/mdstoragemanager ディレクトリにインストールされています。 インストール中に別のディレクトリを使用した場合は、そのディレクトリに移動してからアンインストールを開始します。 1. インストールディレクトリから、Dell MD Storage ソフトウェアのアンインストール ディレクトリを開きます。 2. Uninstall Dell MD Storage Software.exe ファイルを実行します。 3. アンインストール ウィンドウで 次へ をクリックし、画面の指示に従います。 ソフトウェアのアンインストール中に、アンインストール ウィンドウが表示されます。アンインストール作業が完了すると、ア ンインストール完了 ウィンドウが表示されます。 4.
6 負荷分散 トピック: • • • 負荷分散ポリシー Linux での負荷バランスポリシーの設定 VMware での負荷バランスポリシーの設定 負荷分散ポリシー マルチパスドライバは、特定の RAID コントローラモジュール経由の仮想ディスクへの I/O パスを選択します。処理する新たな I/O をマルチパスドライバが受信すると、ドライバは、仮想ディスクを所有する現在の RAID コントローラモジュールへのパスを見つけ ようとします。仮想ディスクを所有する現在の RAID コントローラモジュールへのパスを見つけられない場合、マルチパスドライバ は、仮想ディスクの所有権を 2 番目の RAID コントローラモジュールへ移行させます。仮想ディクスを所有する RAID コントローラ モジュールへのパスが複数ある場合は、負荷分散ポリシーを選択して、どのパスが I/O をプロセスするかを決定することができま す。複数の負荷分散ポリシー設定用オプションにより、混在ホストインタフェースの設定時における I/O パフォーマンスの最適化が 可能になります。 メモ: 負荷分散ポリシーについての詳細は、お使いのオペレーティン
Linux での負荷バランスポリシーの設定 Linux では、ラウンドロビンベースの負荷バランシングのみサポートされています。詳細については、 「サブセット付きラウンドロ ビン」 を参照してください。 VMware での負荷バランスポリシーの設定 VMware は非対称論理ユニットアクセス(ALUA)に対応しています。Most Recently Used(MRU)およびラウンドロビン(RR)負 荷バランスポリシーの詳細については、VMware マニュアルを参照してください。 負荷分散 25
7 困ったときは トピック: • • デルへのお問い合わせ Dell システムサービスタグの位置 デルへのお問い合わせ デルでは、オンラインおよび電話によるサポートとサービスオプションをいくつかご用意しています。アクティブなインターネット 接続がない場合は、 ご購入時の納品書、出荷伝票、請求書、またはデル製品カタログで連絡先をご確認いただけます。これらの サービスは国および製品によって異なり、お住まいの地域では一部のサービスがご利用いただけない場合があります。販売、テク ニカルサポート、またはカスタマーサービスの問題に関するデルへのお問い合わせは、 1. Dell.com/support にアクセスしてください。 2. お住まいの国を、ページ右下隅のドロップダウンメニューから選択します。 3. カスタマイズされたサポートを利用するには、次の手順に従います。 a. Enter your Service Tag(サービスタグの入力)フィールドに、お使いのシステムのサービスタグを入力します。 b.