Dell EqualLogic PS4210 スト レージアレイ ハードウェアオーナーズマニュアル バージョン 1.
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目次 前書き スト レージアレイの基 本 情 報 PS4210 アレイについて 奨励ツール ハード ウェアの保護 背面パネルの機能およびインジケータ アレイのシャット ダウンと再起動 ド ライブのメンテナンス ド ライブタイプについて 故障したド ライブの識別 ド ライブ LED の解釈 ド ライブが故障した場合のアレイの動作 ド ライブ取り扱い時の注意点 ド ライブの取り付けガイド ラインと制限事項 コント ロールモジュールのメンテナンス コント ロールモジュール機能 コント ロールモジュールの交換 マイクロ SD カード の交換 バッテリ交換 配送要件 詳細ネット ワークオプション 電 源 装 置 冷 却 モジュールのメンテナンス 電源装置について 電源装置障害の識別 アレイのト ラブルシューティング 作業にあたっての注意 サービスタグ情報の確認 コンポーネント 診断の取得 アレイの起動障害 アレイ 接続の喪失 外部接続の喪失 電源装置障害 アレイの冷却問題 コント ロールモジュール障害 故障したハード ド ライブ 索引 v 1 1 1 1 4 5 7 7 7 7 8 9
目次 iv
前書き 本マニュアルは、Dell™ EqualLogic® PS4210 スト レージアレイハード ウェアの取り付け、ソフト ウェアの設 定、iSCSI SAN アレイの使用開始方法について説明しています。 PS Series のスト レージアレイを 1 台または複数台使用して、1 つの PS Series グループを作成できます。これ は、自己管理型の iSCSI スト レージエリアネット ワーク( SAN) であり、スケールの大小にかかわらず、手頃な価 格で簡単に使用できます。 対象読者 本書は、アレイハード ウェアの取り付けを担当する管理者が対象です。管理者に、ネット ワークまたはスト レー ジシステムにおける多くの経験は必ずしも 必要ではありません が、 そのような経験は次の内容を理解するため に役立ちます。 • 基本的なネット ワークの概念 • 現在のネット ワーク環境 • ユーザーのディスクスト レージ要件 • RAID 構成 • ディスクスト レージ管理 本 書 では、一 般 的 なネット ワーク構 成 で PS Series アレイを使 用 する例 を用 いていますが、ネット ワークのセット
前書き オンラインサービス dell.com ( または Dell 製品のマニュアルに示されている URL) にアクセスしていただくことによって、デル製品およ びサービスの詳細を閲覧することができます。 保証情報 PS4210 アレイの保証書は配送ボックスに同梱されています。保証の登録についての情報は、 onlineregister.
1 スト レージアレイの基本情報 本章では、スト レージアレイ内にある交換可能なコンポーネント の場所と基本的な操作、必要なツールと装 置、ハード ウェアの静電放電からの保護、および電源のオン / オフ操作に関する情報が説明されています。 PS4210 アレイについて PS4210 は、中規模の iSCSI SAN 市場向け業界標準機能におけるデルの取り組みを引き継ぐ、PS6x10 10GbE クラスの EqualLogic® PS Series アレイです。 PS4210 の機 能 PS4210 アレイは 2U シャーシで、最大 24 台の 2.5 インチまたは 12 台の 3.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 1 スト レージアレイの基本情報 図 1: 静電気防止用リスト バンド の使い方 2. バンド を手首にしっかりと巻きつけます。 3. バンド を接地します。バナナコネクタを対応する接地ソケット に差し込むか、対応するワニ口クリップに挟ん でそのクリップを接地デバイスに接続します。適切なアースの例としては、ESD マット または接地されている 機器の金属フレームがあります。 アレイベゼル ベゼルはオプションのト リムパネルで、アレイの物理的なセキュリティを確保するために、アレイ前面に取り付けら れます。ド ライブへのアクセスとメンテナンスには、ベゼルを取り外す必要があります。 ベゼルにはアレイのモデル番号を示すラベルが付いています。 ベゼルの取 り外 し ベゼルの取り外し手順は、すべてのアレイモデルで共通です。 1. ベゼルキーを使用してベゼルのロックを解除します。 2. ベゼルを持ち、左側にあるラッチを持ち上げて、左側をベゼルを開くようにアレイから離します。 3. ベゼルの右側を持ち上げて、アレイの右側から外します。 4.
1 スト レージアレイの基本情報 PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 図 2: ベゼルの取り付け 前 面 パネルの機 能 およびインジケータ PS4210 前面( ベゼルを取り外した状態) を図 3 に示します。 表 1 には前面パネルの機能が説明されています。 図 3: 前面パネルの機能とインジケータ( 3.5 インチド ライブ) 図 4: 前面パネルの機能とインジケータ( 2.
1 スト レージアレイの基本情報 PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 表 1: 前面パネル機能の説明 コンポー インジケータ ネント 1 アレイステータ ス LED 2 電 源 LED 3 ド ライブリリー スラッチ アイコン 説 明 アレイの電 源 がオンになると、アレイステータス LED が点 灯 します。 • 消 灯 — 電 源 が切 れています。 • 青 色 の点 灯 — アレイのステータスは OK です。 • 青 色 のゆっくりした点 滅 — アレイのステータスはスタンバイモード です。 • 青 色 の点 滅 — システム管 理 者 がアレイの特 定 を要 求 しました( Group Manager オンラインヘルプを参 照 ) 。 • 橙 色 の点 灯 — 重 要 ステータスです。 • 橙 色 の点 滅 — 警 告 です。 少 なくとも 1 つの電 源 装 置 がアレイに電 力 を供 給 している場 合 、電 源 LED が点 灯 します。 • 消 灯 — 電 源 が切 れているか、アレイはスタンバイモード です。 • 緑 色 の点 灯 — アレイには少 なくとも
1 スト レージアレイの基本情報 PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 表 2: アレイの背面パネル機能 コンポー 特長 ネント 識別子 説明 1 電 源 スイッチ なし 電 源 スイッチはアレイへの電 源 装 置 出 力 を制 御 します。各 電 源 装 置 に 1 個 のスイッチが装 備 されています。 2 電 源 装 ( PSU) PSU0( 左 ) PSU1( 右 ) アレイ用 電 源 装 置 冷 却 ファンモジュール 3 コント ロールモ ジュール CM0( 上 部 ) CM1( 下 部 ) 4 コント ロールモ ジュールリリースレ バー なし コント ロールモジュールは次 を提 供 します。 • スト レージを使 用 するアプリケーションとアレイ間 のデータパスへの 接続 • お使 いのアレイのためのアレイ管 理 機 能 コント ロールモジュールをアレイから取 り外 すことを可 能 にします。 アレイのシャット ダウンと再起動 PS Series アレイには、ホット スワップ可能な冗長ド ライブ、電源装置、およびコント ロールモジュール( デュア
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 1 スト レージアレイの基本情報 シリアル接続を使用してアレイをシャット ダウンしている場合、「press any key」( 任意のキーを押してください) メッ セージが表示されたところで、電源を安全に切ることができます。( 何かキーを押すと、両方のコント ールモジュー ルが再スタート します。) ネット ワーク接続を使用している場合、アレイが完全にシャット ダウンする前に、セッションが切断されます。アレ イの電源を切る前に、各コント ロールモジュールの ACT LED がオフになっている( 消灯している) ことを確認して ください。 アレイメンテナンスの終了後、アレイに電源を投入することができます。アレイが完全に再起動したら、メンバと ボリュームがオンラインに戻ります。 6
2 ドライブのメンテナンス 故障したド ライブは、アレイの稼働中に交換することができます。 ドライブタイプについて お使いの構成に応じて、アレイは内蔵ド ライブベイ内で最大 24 台の 2.5 インチ SAS ド ライブおよび SSD ド ライ ブ、または最大 24 台の 3.
2 ド ライブのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 図 6: 3.5 インチド ライブ上の LED 図 7: 2.5 インチド ライブ上の LED 表 4: ド ライブ LED の状態 説明 インジケータの状 態 ド ライブアクティビティインジケータ( ACT LED) 緑 色 の点 滅 :ド ライブがビジー 緑 色 の点 灯 :ド ライブアクティビティなし 消 灯 :ド ライブはスペアで、スピンダウンされている ド ライブステータスインジケータ( PWR LED) 緑 色 :ド ライブは OK 橙 色 :ド ライブの故 障 消 灯 :ド ライブに電 力 が供 給 されていない ドライブが故障した場合のアレイの動作 ファームウェアバージョン 5.2.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 2 ド ライブのメンテナンス スペアド ライブが使 用 できない場 合 スペアド ライブが使用できない場合、RAID セット は劣化し、パフォーマンスが損なわれる場合があります。ただ し、RAID 6 セット では 2 台のド ライブ障害の同時発生に耐えることが可能です。 スペアド ライブがなく、故障ド ライブがすでに劣化した RAID セット にある場合は、データが喪失され、バックアッ プからの回復が必要になります。 ドライブ取り扱い時の注意点 ド ライブは次のように取り扱ってください。 • ド ライブを静電気放出から保護してください。 ド ライブの取り扱い時には、静電気防止用リスト バンド を着 用してください。1 ページの ハード ウェアの保護 を参照してください。 • ド ライブは正しく保管してください。交換用ド ライブは、配送時の梱包材に梱包された状態で保管してくだ さい。ド ライブを積み重ねたり、ド ライブの上に物を置かないでください。 • ド ライブは慎重に取り扱ってください。ド ライブは、キャリアのプラスティック部分またはハンド ル部分の
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル • • 2 ド ライブのメンテナンス ド ライブが挿入されてから、そのド ライブが RAID セット に自動的に設定されるまで、2 分間の遅延がありま す。この遅延は、アレイ内での複数ド ライブの同時設定を可能にします。これは 1 台のド ライブを取り付 け、それを設定し、その後同じ処理を繰り返すよりも効率的です。 たとえば、ド ライブを取り付けると、タイマーが開始されます。2 分過ぎる前に別のド ライブを取り付けると、 タイマーが再度開始されます。他のド ライブが取り付けられなければ、2 分の遅延後にド ライブが設定され ます。 RAID の再構築または検証中にド ライブを取り付けると、動作が完了するまで、新しいド ライブは設定され ません。 2.5 インチドライブの取 り外 し 1. ベゼルを取り外します。2 ページの ベゼルの取り外しを参照してください。 2. リリースボタンを押します( 図 8) 。ド ライブラッチが開き、アレイからド ライブが一部が出てきます( 付記 2) 。 3.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 2 ド ライブのメンテナンス 図 8: 2.5 インチド ライブの取り外し 2.5 インチドライブの取 り付 け 2.5 インチド ライブは、ド ライブリリースラッチが上、ド ライブラベルが下になるように縦向きに取り付けます。 1. ド ライブを取り扱う際は、静電気防止用具を着用してください。1 ページの ハード ウェアの保護 を参照 してください。 2. ド ライブリリースラッチを開きます。 3. ド ライブのキャリア部分を持って、ド ライブのほとんど全体をスロット に挿入します( 図 9 の付記 1) 。 4. ド ライブをスロット 内に完全に押入れます( 付記 2) 。ド ライブのハンド ルがド ライブの方に閉じ始めます ( 付記 3) 。 5.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 2 ド ライブのメンテナンス 図 9: 2.5 インチド ライブの取り付け 7 ページの ド ライブ LED の解釈に説明されているように、前面パネルの LED を調べて、新しいド ライブが動作 可能であることを確認します。さらに、GUI Member Disks( メンバーディスク) ウィンド ウおよび CLI member select show disks コマンド 出力を調べます。 3.5 インチドライブの取 り外 し 1. ベゼルを取り外します。2 ページの ベゼルの取り外しを参照してください。 2. リリースボタンを押します( 図 10) 。ド ライブラッチが開き、アレイからド ライブが一部が出てきます( 付記 2) 。 3.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 2 ド ライブのメンテナンス 図 10: 3.5 インチド ライブの取り外し 3.5 インチドライブの取 り付 け 3.5 インチド ライブは、ド ライブリリースラッチが左、ド ライブラベルが右になるように横向きに取り付けます。 1. ド ライブを取り扱う際は、静電気防止用具を着用してください。1 ページの ハード ウェアの保護 を参照 してください。 2. ド ライブリリースラッチを開きます。 3. ド ライブのキャリア部分を持って、ド ライブのほとんど全体をスロット に挿入します( 図 11 の付記 1) 。 4. ド ライブをスロット 内に完全に押入れます( 付記 2) 。ド ライブのハンド ルがド ライブの方に閉じ始めます ( 付記 3) 。 5.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 2 ド ライブのメンテナンス 図 11: 3.5 インチド ライブの取り付け 7 ページの ド ライブ LED の解釈に説明されているように、前面パネルの LED を調べて、新しいド ライブが動作 可能であることを確認します。さらに、GUI Member Disks( メンバーディスク) ウィンド ウおよび CLI member select show disks コマンド 出力を調べます。 ドライブダミーの取 り外 し システムの正 常 な冷 却 状 態 を維 持 するためには、空 のド ライブスロット すべてにド ライブダミーを取 り付 ける必 要 があります。 1. ベゼルを取り外します。2 ページの ベゼルの取り外しを参照してください。 2.
2 ド ライブのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 図 12: 3.5 インチハード ディスクド ライブダミーの取り外しと取り付け 図 13: 2.5 インチハード ディスクド ライブダミーの取り外しと取り付け 表 5: ハード ド ライブダミーの付記番号 コンポーネント 1 2 説明 ド ライブダミー リリースタブ ドライブダミーの取 り付 け 1. ベゼルを取り外します。2 ページの ベゼルの取り外しを参照してください。 2. ド ライブダミーをド ライブベイに挿入して、完全に装着します。 3.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 16 2 ド ライブのメンテナンス
3 コント ロールモジュールのメンテナンス 異なる PS Series アレイモデルには、異なるコント ロールモジュールタイプが装備されています。シャーシタイプ、 コント ロールモジュールペア、およびド ライブの組み合わせによって、PS Series アレイのモデル番号が決められ ます。 PS Series アレイのコント ロールモジュールには、グループマネージャ GUI、コマンド ラインインタフェース、およびす べてのアレイとスト レージ管理機能を提供する PS Series ファームウェアがインスト ールされています。 単一障害点を避けるため、アレイには 2 個のコント ロールモジュール( 同じタイプである必要があります) が装備 されているのが理想的です。 PS4210 アレイには、ホット スワップ対応のタイプ 19 コント ロールモジュールが 2 個装備されています。 アレイが動作するには、1 個の正常に機能しているコント ロールモジュールが必要です。コント ロールモジュール には、アレイの背面からアクセスします。 コント ロールモジュール機能 タイプ 19 コント ロールモジュールには、以下が装備
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス アクティブ化( ディスクアクセスを提供し、ネット ワークト ラフィックを処理する) することができるコント ロールモジュー ルは一度に 1 台のみです。セカンダリ( 冗長) コント ロールモジュールは、アクティブなコント ロールモジュールの キャッシュデータをミラーリングします。アクティブなコント ロールモジュールで障害が発生すると、プライマリコント ローラの全機能がセカンダリに移ります。 デュアルコント ローラ構 成 デュアルコント ロールモジュール構成は、アレイの単一障害点を除去します。アクティブなコント ロールモジュール が故障すると、セカンダリコント ロールモジュールがサービスを中断させることなく自動的にそれを引き継ぎます。 この自動移行は、お使いのボリュームとデータをアクセス可能状態に保ちながら、故障したコント ロールモジュー ルを交換する時間を提供します。 さらに、デュアルコント ロールモジュール構成は垂直フェイルオーバーと呼ばれる機能もサポート します。ネット ワークパスに障害が発生した場合、アク
3 コント ロールモジュールのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル コント ロールモジュール LED の解 釈 コント ロールモジュールには、次の LED があります。 • Ethernet ポート および管理ポート には、ポート のステータスとアクティビティを示す LED があります。表 6 を参 照してください。 • リリースラッチの下には 3 つの LED の列があり、コント ロールモジュール全体のステータスを示します。表 7 を 参照してください。 図 15: コント ロールモジュール LED 表 6: Ethernet および管理ポート LED の説明 Ethernet LED の場 所 状 態 消灯 上 ( Link) 点灯( 緑色) 下 ( Act) 10GBASE-T Ethernet LED の位 置 左 ( Link) 右 ( Act) SPF+ Ethernet LED の位 置 上 ( Link) 下 ( Act) 管理 LED の位 置 左 ( Link) 右 ( Act) 説明 電 源 が入 っていないか、ネット ワークに接 続 していない。
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス 表 7: コント ロールモジュールのステータス LED の説明 LED 名 PWR ERR ACT 状態 消灯 説明 電 源 が入 っていない。 点灯( 緑色の 点灯) 電 源 が入 っており、OK 状 態 。 消灯 通 常 の動 作 状 態 または電 源 が入 っていない。 赤 色 の点 灯 アレイが起 動 中 、エラー状 態 、スタンバイモード 、またはスタンバイモード の解 除 中 。 赤 色 の点 滅 スタンバイオン / オフボタンが押 されたので、アレイが電 源 スタンバイモード に入 って いる。 消灯 電 源 が入 っていないか、アクティブなコント ロールモジュールとセカンダリコント ロール モジュールとの同 期 が取 られていないか、またはエラー状 態 。 緑 色 に点 灯 アクティブなコント ロールモジュール( ネット ワーク I/O を提 供 している) 。 橙 色 の点 灯 セカンダリコント ロールモジュール。キャッシュとアクティブなコント ロールモジュー
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス PS Series アレイには、2 種類のネット ワーク障害保護機能があります。 • 垂直フェイルオーバー。デュアルコント ロールモジュールアレイでは、ネット ワークパスで障害が発生すると、 アクティブコント ロールモジュールのネット ワークポート が、他の( セカンダリ) コント ロールモジュールの同じネット ワークポート にフェイルオーバーできます。たとえば、CM0 の Ethernet 0 が接続性を失うと( switch 0 の故 障) 、CM1 キャッシュの Ethernet 0 が有効化および使用されます。詳細に関しては、18 ページの デュアルコ ント ローラ構成を参照してください。 • コント ロールモジュールのフェイルオーバー。 デュアルコント ロールモジュールアレイでは、アクティブコント ロール モジュールに障害が発生すると、セカンダリコント ロールモジュールが自動的に引き継いで、アクティブになり ます。 新たにアクティブになったコント ロールモジュールにケーブルが接続されている場合、ネット
3 コント ロールモジュールのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル • • • コント ロールモジュールが同期化を実行している間は、アレイから取り外さないでください。 同期化が完了 すると、コンソールメッセージが表示されます。また、セカンダリコント ロールモジュールの ACT LED が橙色に なります。 コント ロールモジュールのスロット は空にしないでください。コント ロールモジュールが 1 つの構成のアレイで は、空のコント ロールモジュールスロット に必ず空の表面板を取り付けてください。 コント ロールモジュールは適切に保管してください。コント ロールモジュールは、出荷時のパッケージ、または 静電気防止パッケージ内に保管するか、静電気放出から保護されている場所に設置してください。 スタンバイオン / オフボタンについて コント ロールモジュールには、STANDBY ON/OFF( スタンバイオン / オフ) というラベルが付いた小さな埋め込み 式ボタンがあります( 図 16 を参照) 。このボタンは、誤ってアクティブ化することを避けるために埋め込み式になっ ています
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス 重 要 な考 慮 事 項 スタンバイオン / オフボタンは、Group Manager GUI または CLI へのアクセスがない状況で、メンバーを素早く シャット ダウンする必要がある場合にのみお使いください。たとえば、作業環境でアレイを損傷する可能性のあ る高温または水漏れなどの問題が発生した場合などです。 スタンバイモード では、そのメンバー上 の容 量 を使 用 するボリューム、またはそのメンバーにバインド されたボリュー ムがすべて使 用 できなくなります。メンバー上 の全 操 作 が一 時 停 止 され、メンバーに対 する I/O アクティビティは なくなり、メンバーのファームウェアは実 行 されません。 メンバー上でスタンバイオン / オフボタンを使用しても、グループリード メンバー以外のその他グループメンバーに は影響しません。グループリード メンバーがスタンバイモード になっていると、グループリード が他のメンバーにフェー ルオーバーするまで数分かかります。スタンバイモード のメンバーへの電力
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス 3. 28 ページの マイクロ SD カード の挿入で説明されているように、交換用コント ロールモジュールに SD カード を取り付けます。 4. 29 ページの バッテリ交換に従い、バッテリを既存のコント ロールモジュールから取り外して交換用コント ロール モジュールに交換します。 5. 25 ページの コント ロールモジュールの取り付けで説明されているように、アレイに交換用コント ロールモジュー ルを挿入します。 アクティブなコント ロールモジュールの交 換 アレイ内のアクティブなコント ロールモジュールを交換するには、次の手順を実行します。 1. 29 ページの バッテリ交換に従い、バッテリを既存のコント ロールモジュールから取り外して交換用コント ロール モジュールに交換します。 2. restart コマンド を使用してアクティブなコント ロールモジュールをセカンダリにします。 3. SD カード を新しい交換用コント ロールモジュールに取り付けます。 4.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス 図 17: コント ロールモジュールの取り外し 3. 静電気放出から保護されている平らな面にコント ロールモジュールを置きます。損傷を避けるため、コント ロールモジュールの上には何も置かないでください。 4.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス 図 18: コント ロールモジュールの正しい向き コント ロールモジュールを取り付けるには、次の手順を実行します。 1. 静電気防止用リスト バンド 、または同様の保護用具を使用してください。1 ページの ハード ウェアの保護 を参照してください。 2. オレンジ色のリリースタブ( 図 19 の付記 1) を下に押して、レバーを回して引き出します( 付記 2) 。 3. コント ロールモジュールが取り付けられているコント ローラと平らに揃うまでシャーシに差し込みます。レバーは 所定の位置にロックされるまで、滑らかに回ります。 図 19: コント ロールモジュールの取り付け 4. レバーを内側に回すと、コント ロールモジュールがスロット 内に完全に押し込まれます。レバーのラッチが所定 の位置にカチッと収まります。 5. すべてのケーブルを接続します( ネット ワークとシリアルポート ) 。 6. アレイをシャット ダウンしていた場合には、アレイの電源を入れます。 7.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス アレイに 2 台のコント ロールモジュールが取り付けられているときに、GUI( または CLI) に 1 台しか表示され ない場合は、2 台のコント ロールモジュールが起動して同期化するために十分な時間( 最低 5 分) 待機す るようにしてください。同期化が完了すると、シリアルコンソール( 接続されている場合) にメッセージが表示さ れ、セカンダリモジュールの ACT LED が橙色に点灯します。 適切な時間をおいても引き続き GUI( または CLI) に 1 台のコント ロールモジュールしか表示されない場合 は、コント ローラが正しく取り付けられていない可能性があります。黒色のレバーを回してモジュールを取り 外し、そのモジュールをアレイシャーシにもう一度挿入してください。コント ローラの正面が、アレイに既に取り 付けられているコント ローラと平らに揃っていることを確認してください。 コント ロールモジュールを再度取り付けた後も GUI( または CLI) に両方のコント ロールモジュールが表示さ れない場合
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス 2. カード をハウジングからそのまま慎重に引き抜きます( 図 20 の付記 3) 。 3. 静電気放出から保護されている平らな面にマイクロ SD カード を置きます。 図 20: マイクロ SD カード の取り出し マイクロ SD カードの挿 入 1. 交換用マイクロ SD カード を、カード の矢印がハウジングの方を向くように合わせます( 図 21) 。正しく設置 すると、金色の接触部が下向き、およびハウジングの内側向きになります。 2.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス 図 21: マイクロ SD カード の挿入 3. コント ロールモジュールをアレイに取り付けます。25 ページの コント ロールモジュールの取り付けを参照してく ださい。 4. コント ロールモジュールが動作可能であることを確認します。19 ページの コント ロールモジュール LED の解 釈を参照してください。 バッテリ交換 本項では、PS Series アレイコント ロールモジュール内のバッテリを交換するときに従う必要のある手順を説明し ます。 PS4210 コント ローラでバッテリを交 換 するには、v7.0.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 3 コント ロールモジュールのメンテナンス コント ロールモジュールの取 り扱 い上 の注 意 次のコント ロールモジュール取り扱い注意点に従ってください。 • アクティブなコント ロールモジュールは取り外さないでください。 • コント ロールモジュールを静電気放出から保護してください。コント ロールモジュールの取り扱い時には、常に 静電気防止用リスト バンド を着用してください。 配送要件 以前取り付けられていたアレイを地理的に移動する予定の場合は、安全のため、バッテリの充電残量が少な くなるように放電してください。バッテリを放電するには、 halt -b コマンド を使用してアレイをシャット ダウンしま す。このコマンド はまた、スマート バッテリを配送モード にします。これにより、保管 / 移送中の放電を最小限に 抑えます。 アレイを再度取り付けした場合、初回電源投入時、バッテリの充電を 100% まで充電し直す間に最大 20 分 の遅延が生じます。 作 業 を開 始 する前 に 1.
3 コント ロールモジュールのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 図 22: バッテリカバーからのネジの取り外し カバーを取 り外 す前 にネジを別 の場 所 に置 いておいてください。そうしなければ、ネジがコント ロールモジュール の中 に落 ちるおそれがあります。落 としてしまうと、コント ロールモジュールを修 理 のためにデルに返 却 する必 要 が生 じる場 合 があります。 4. カバーのネジタブを持ち、バッテリカバーを回し上げてから左に動かして、コント ロールモジュールの上に裏返 して置きます( 図 23) 。バッテリカバーは、バッテリが取り付けられるので予想以上に重くなります。 図 23: バッテリカバーの取り外し 5.
3 コント ロールモジュールのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 図 24: バッテリの取り外し 新 しいバッテリの挿 入 1. 新しいバッテリユニット をコネクタに取り付け、左右に慎重に揺らしながら押して、所定の位置に装着しま す。コネクタの挿入に固定クリップを押し下げる必要はありません。コネクタが完全に装着されると、固定ク リップが所定の位置に「カチッ」と収まります。 2. バッテリを取り外すための手順 5 からの手順を逆に行って、新しいバッテリユニット をシャーシに設置します。 ケーブルが邪 魔 にならず、ユニット を設 置 しやすくするために、コント ロールモジュール内 側 のケーブルの位 置 を 多 少 動 かすことが必 要 となる場 合 があります。バッテリカバーとコント ロールモジュールシャーシの間 にケーブルが 挟 まれないようにしてください。 3. ネジを取り付けなおして軽く締めます。 4.
3 コント ロールモジュールのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 管 理 ポート の設 定 10/100Mbps 管理ポート の設定には、ハード ウェア手順とソフト ウェア手順があります。管理ポート はグループ管 理ト ラフィックのみに制限されており、iSCSI I/O は扱いません。 このポート の設 定 は詳 細 設 定 と見 なされており、お使 いの環 境 でこのレベルのセキュリティが必 要 な場 合 にお使 い いただけます。 ハードウェア手 順 1. お使いのネット ワーク環境が、iSCSI ト ラフィック用のサブネット とは別の、サブネット を伴う専用管理ネット ワークをサポート できることを確認してください。 2.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 34 3 コント ロールモジュールのメンテナンス
4 電源装置冷却モジュールのメンテナンス アレイでは、ホット スワップ可能な電源装置冷却モジュールを 2 台サポート できます。 アレイは、1 台の電源装置冷却モジュールでも一時的に動作させることが可能ですが、長期間にわたる冷却 とアレイの信頼性を維持するには、両方の電源装置冷却モジュールが必要です。 電源装置について PS Series アレイは、2 台の電源装置( PSU) から電力を受けています。 PS4210 アレイには、2U アレイで使用する 700 ワット PSU 2 台が付属しています。700W 電源装置にはそれぞ れ 2 個の冷却ファンがあります。 電源装置に装備されている冷却ファンは修理できません。ファンが故障した場合は、電源装置全体を交換す る必要があります。 電源装置障害の識別 電源装置冷却モジュールの障害は、次のいずれか、またはすべての方法で識別できます。 • 電源装置冷却モジュール上の LED 詳細については、35 ページの 電源装置 LEDを参照してください。 • コンソール、イベント ログ、またはグループマネージャ GUI アラームパネル上のメッセージ。 • グループマネージ
4 電源装置冷却モジュールのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 表 8: 電源装置 LED の説明 コン ポーネ LED ント 色 状態 オン — 通 常 の動 作 。電 源 装 置 は AC 電 源 に接 続 されており、電 源 スイッチ がオンになっています。電 源 装 置 モジュールは、アレイに DC 電 力 を提 供 して います。 次 のいずれかの条 件 にあてはまる場 合 は消 灯 します。 • 電 源 スイッチがオフ。 • 電 源 装 置 が AC 電 源 に接 続 されていない。 • 障 害 状 態 が発 生 している( アイテム 2) 。 警 告 および重 大 レベル障 害 のリスト については、『Dell EqualLogic Group Manager Administrator's Manual』( Dell EqualLogic Group Manager 管 理 者 マ ニュアル) を参 照 してください。 1 DC 電 源 緑色 2 障害 橙色 点 灯 — 障 害 が検 出 されています。 消 灯 — OK。 電 源 装 置 モジ
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 4 電源装置冷却モジュールのメンテナンス 3. 電源ケーブルを外します。 4. 右手でハンド ルを掴み、オレンジ色のリリースラッチを親指で右方向に押します。 5. 図 27 に示すように、モジュールをスロット から引き出します。 モジュールは重 いので、 両 手 で支 えてください。 図 27: 電源装置冷却モジュールの取り外し 電 源 装 置 冷 却 モジュールの取 り付 け 電源装置冷却モジュールの取り付けは、次の手順で行います。 1. オレンジ色のリリースラッチが左上にくるように電源装置モジュールを持ちます。 2.
4 電源装置冷却モジュールのメンテナンス PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 図 28: 電源装置冷却モジュールの取り付け 3. 電源スイッチがオフの位置にあることを確認します。 4. 電源ケーブルを電源装置冷却ファンモジュールに接続し、電源ケーブルのプラグをコンセント に差し込み ます。 AC LED は、電 源 装 置 のスイッチがオフの状 態 であっても、電 源 ケーブルが接 続 されているときに点 灯 しま す。 5. 図 29 に示されているように、、電源ケーブルを固定します。 6.
5 アレイのト ラブルシューティング 作業にあたっての注意 修理の多くは認定を受けたサービス技術者しか実行できません。 製品マニュアルで許可されている範囲に限 り、またはオンラインサービスもしくは電話サービスとサポート チームの指示によってのみ、ト ラブルシューティングと 簡単な修理を行うようにしてください。 デルで認められていない修理による損傷は、保証の対象となりません。 製品に付属している、安全にお使いいただくための注意をお読みになり、指示に従ってください。 サービスタグ情報の確認 各アレイには番号の付いたサービスタグがあります。デルにお問い合わせの際は、この情報をカスタマーサポート にご提供いただく必要がある場合があります。サービスタグラベルは、アレイの前面、右側のベゼルラッチブロック にあります。 コンポーネント 診断の取得 グループマネージャの GUI または CLI を使用して、PS Series グループの 1 つ、または複数のメンバーの診断情 報を収集することができます。詳細については、『Dell EqualLogic Group Manager Administrator's Manua
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 5 アレイのト ラブルシューティング 電源装置障害 1. 障害のある電源装置を見つけ、LED のステータスを確認します。 電源 LED が点灯しない場合は、電源コード と、電源装置が接続されている電源をチェックしてください。 – 他のデバイスを接続して、電源が動作していることを確認します。 – ケーブルを別の電源に接続します。 – 電源ケーブルを交換します。 問題が解決しない場合、または電源装置の障害インジケータが点灯する場合は、v ページの デルへのお 問い合わせを参照してください。 電源装置冷却モジュールはホット スワップ対応です。 デルでは、DC 電 源 装 置 モジュールのホット スワップを推 奨 しません。 アレイは単一の電源装置での動作可能ですが、適切な冷却を確実にするには、両方のモジュールを取り 付ける必要があります。電源装置冷却モジュールは、1 台に限り、電源が入っているアレイから最長で 5 分間取り外すことができます。 2.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 5 アレイのト ラブルシューティング 故障したハードドライブ 故障したド ライブをアレイから外す前に、ハード ド ライブインジケータをチェックしてください。問題のド ライブ が、GUI、コンソールログ、監視ログでも故障していると識別されていることを確認してください。 • アレイからド ライブを取り外し、できるだけ早くド ライブを交換してください。10 ページの 2.5 インチド ライブの 取り外し および12 ページの 3.
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル 42 5 アレイのト ラブルシューティング
索引 同期化 22 ス L スタンバイボタン 22 LED コント ロールモジュール 19 ディスク 7 ネット ワークインタフェース 19 デ ディスク LED 7 オペレーションステータスの検証 見つける 7 取り扱い要件 9 障害の兆候 7 障害動作 8 保護 9 P PS Series アレイ 静電気からの保護 1 ア 12, 14 アレイ LED 7, 19 シャット ダウン手順 ファームウェア 21 ファン 35 電源装置 35 冷却 35 ト 5 ト ラブルシューティング 39 外部接続 39 起動失敗 39 接続 39 電源装置 / 冷却ファンモジュール 冷却問題 40 アレイのシャット ダウン 5 イ ネ インジケータ 電源 40 ネット ワーク 3 障害保護 インスト ール ド ライブダミー 15 前面ベゼル 2 電源装置 / 冷却ファンモジュール 21 ネット ワークインタフェース LED 19 37 バ コ バッテリ 26, 29 コント ロールモジュール LED 19 アレイからの取り外し 23 アレイへの取り付け 25 オペレ
索 引 : ベゼル – 冷 却 モジュール 前 ベ ベゼル 前 面 パネル インスト ール 2 取り外し 2 機能 3 電 マ マイクロ SD カード ファームウェア 要件 取り外し 27 挿入 28 電 源 インジケータ 3 電源装置 取り外し 21 36 要 安 安 全 について 39 取 要件 コント ロールモジュール ディスク 9 ファームウェア 21 電源 36 冷却 36 21 取 り外 し 3.