User manual - DT-870M52 ソフトウェア機能解説書ver.1.01(2004年3月8日)

DT-870 ソフトウェア機能解説書
1-1-6.メモリ管理機能(RAM/RFA/FROM
■RAM
容量 32MBYTE のメモリで、プログラムが実行する際に使用するプログラムメモリと一時的なファイルの保存など
に使用するオブジェクトストアして使用します。オブジェクトストアは、ユーザが自由に使用できるメモリですが
電池消耗などにより消えることがあるので、あくまでテンポラリとしてのエリアとし、データファイル等の格納はFlas
hDiskを使用してください。ディスク容量は、WindowsCE のコントロールパネルの設定により変更することが可能
です。
初期状態
メモリ分類 初期状態
プログラムメモリ 容量 約 10600KB
ストレージメモリ 容量 約 15000KB
■RFA(Flash Disk)
FlashDiskは OS のファイルシステム下で、ディスクのセクター部分をエミュレートします。
ディスクは全てユーザディスクとして開放され FlashDisk フォルダとしてアクセス可能です。
ユーザディスクはユーザアプリケーション/マスタデータ/トランザクションデータ等、ユーザデータを自由に
READWRITE することができます。
また、RAM ディスクとは異なりバックアップ電力が不要なため、本体の電池が無くなった場合でも、データが
保証されますので、電源オフ時には RAM ディスク内のデータをこちらのメモリにバックアップしてください。
フォーマット及び管理は、コントロールパネル内にあるストレージマネージャーにより行います。容量はデフォルト
でフォーマットした場合約 29.50MBになります。(容量は FlashDiskの状態によって多少減ることがあります。)
また、FlashDisk ドライバはディスクが認識できない状態の場合に、自動的にディスクをフォーマットする機能を追
加します。FlashDisk ドライバはディスクが認識できない状態の場合に、ディスク自体をマウントしない可能性があ
ります。この状態ではコントロールパネルのストレージマネージャでのフォーマットも行えないため、ディスクを際
マウントする方法がありません。これを回避するために本体リセットのタイミングでディスクが認識できない状態の
場合、ドライバが自動的にディスクのフォーマットを行います。ディスクフォーマットの際にはユーザに対してディ
スクをフォーマットする旨のメッセージが表示されます。実際にフォーマットするかどうかはユーザが選択すること
が出来ます。
■ OS ROM(FROM)
容量 32MBYTE のメモリで、ローダー、OS及び、検査プログラムが格納されています。
また一部の領域を使用し、デバイスID等のセキュリティー情報や電池電圧検出用データなどを格納します。
なお、OS ROM へのデータ等の書き込みはできません。
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